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2024.04.19 - 
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2013年楽曲選 J-Rock編

2014.01.16 - 音楽全般
今回はJ-Rock編。

J-Rockっていうのはいわゆるヴィジュアル系ですね。
たまに自分達はヴィジュアル系じゃないよ、
とかヴィジュアル系は卒業しました
みたいなバンドがいるので広義のヴィジュアル系という意味でJ-Rockという単語を使っています。

ではさっそく見ていきましょう。

1. cocklobin/schnee

cocklobin/schnee


今年の2月に残念ながらその活動に幕を閉じるcocklobinのシングル3部作の第1章。

一昨年のアルバム「Iris」でcocklobinたる存在感を見せつけた彼らだが、
そこから初めての音源となるこの作品ではまだまだ大きな可能性を秘めている事を感じさせてくれた。

印象的な高音リフから始まる表題曲は
cocklobin史上最も慟哭という言葉が似合いそうな一曲。
個人的には名曲「black」に匹敵する感動を憶えた。
カップリングのcanariaは彼らが得意とするミドルテンポのバラード。
甘美な低音、ウィスパー、ファルセット、胸を締め付けるハイトーン、niguさんの魅力がフルに発揮されたメロディラインは見事。

(去る12月、彼らの最終作となるミニアルバム「CHRONUS」が発表されましたが、
そこには疾走曲が収録されていませんでした。
僕はこれを勝手に3部作と合わせて聴けというメッセージだと思って勝手にプレイリストを作って「CHRONUS完全版」として毎日聴いていますw)

その活動が終わりを迎えるのは非常に寂しい事だが、
最後まで手を抜かずこれだけ素晴らしい名作を残してくれた事を感謝したい。


2. DIR EN GREY/THE UNRAVELING

DIR EN GREY/THE UNRAVELING


言わずと知れた日本を代表するバンドによるミニアルバム。

収録されたのは新曲1曲に加え、過去の名曲を再録した6曲(完全生産限定盤では別ディスクにさらに1曲収録)。
その新曲が素晴らしい。
DIR EN GREY流のリフワークが基本的には6th辺りからは大きく変わっていない事を認識させられ、
さらに怪しげな音階使いに誰にも真似の出来ないディル独自の世界観の具現化が託されている事が分かる。

「業」や「Unknown.Despair.Lost」なんていう”虜”には垂涎もののカバーがあったり
「かすみ」や「Bottom of the death valley」という名バラードのカバーがあったりと
なんとも興味深い1枚になっている。

前者の様に以前から激しかった楽曲は原型を留めないほど激しく、
後者のような激情の曲は以前を遥かに凌ぐ感情移入ぶりで激しく心を揺さぶられる。

完全生産限定盤のみ収録の「MACABRE」の再録も必聴といえるほど完成度は高い。

完成度が高いというのは当然と言えば当然ではあるのだが、
それでも10年以上経った今でも何ら違和感なく現在のDIR EN GREY像に溶け込む”Dir en grey”のポテンシャルの高さには驚かされるばかりだ。


3. lynch./EXODUS-EP

lynch./NIGHT


今やヴィジュアル系を引っ張る存在になったと言っても過言ではない5人組バンドによるミニアルバム(EP)。

本作では英詞への翻訳を増田勇一氏が担当。
個人的には日本人の書いた英語詩は上手くリズムやメロディに乗っからないので好きではないのだが、
この作品でもそれが若干ネックとなっている。

それ以外は非常に高品質のスクリーモを披露しており、
近作のシングル群で抑え気味だったデスボイスの多用もあって攻撃的で爽快な一枚になっている。

lynch.の曲はそれまで青を強めに発色したモノクロ風の写真という印象だったのだが
本作では非常にカラフルな印象を受けた。
おそらく、初めて全メンバーで作曲を試みて、
結果として悠介さんの作曲した曲が収録されたことなども関係しているのだろう。

この変化が今後どのような化学反応を引き起こすのか非常に楽しみである。


4. MEJIBRAY/アプリオリ

MEJIBRAY/アプリオリ


すっかりおなじみになったMEJIBRAYのシングル。
一昨年、モンスターアルバムとなってもおかしくなかったアルバム「Karma」を発売して以降も
高品質な作品をリリースし続けているが
この作品はその中でも群を抜いて出来が良かった。

このバンドの強みは暴虐パートとメロディアスなパートの繋ぎが非常にスムーズで自然である事だが、
この表題曲ではそれが顕著に表れていた。

またピアノ、ストリングスのアレンジなどの細かい芸風もレベルが上がってきた感がある。
相変わらずギターソロは美しくストーリー性のある仕上がりで広く評価されるべき存在だと思う。


5. MoNoLith/-mosaic-

MoNoLith/解剖


仙台出身ツインボーカルバンドのフルレンス。
上記YouTubeのリンクを貼った「解剖」はType Bにのみ収録。

大傑作「fiction」発表以降、
ツインボーカルを活かす事にこだわり過ぎた結果なのか、
今ひとつMoNoLithの良さである胸を締め付けるメロディラインのある楽曲が少なかったのだが、
今作では久しぶりに「MoNoLithを聴く意味」を再認識できる一枚になった。

その理由として大きいのはシングル群がアルバムの中での一曲として大きく機能していたこと、
「Miss COMPLEX」や「わらべうた」のようなアクセント曲の存在、
そしてバラード曲でのメロディの多様性が挙げられる。

特に最後のメロディの多様性は前作では弱点だった部分なので、
ここが大きく充実した時点で本作が名作となることは必然だったといえる。

ちなみに個人的にはサイン会でメンバーに内定を祝ってもらった思い出深い一枚でもあるw


6. NOCTURNAL BLOODLUST/Grimore

NOCTURNAL BLOODLUST/Sphere


ヴィジュアル系の枠を超える実力で一気にシーンを席巻しつつあるバンドの1stフル。

デビュー直後は7種類のヴォーカルを使い分けると言われ話題になったが、
本作ではそういった色もの的な扱いではなく単純に楽曲の良さで勝負できる存在になった(元からそうだけどw)。

特筆すべきはPVも作られた「Sphere」で尋さんの新たな魅力を発見できる稀代の名曲となっている。
もちろんこれまで通りデスコア系の曲でもその実力を遺憾なく発揮している。

年末に発表されたOMEGAも素晴らしい出来でその勢いは留まるところを知らない。
今年も要注目の存在である。


7. Sujk/Arkhelism2

Sujk/Save Your Soul


ex. DELHIのドラムSujkさんによるソロ第2弾。
しかも今回はDELHI解散以降初めてJuri、Ledaの3人が集まる、
しかもその曲の作詞作曲がLedaさんということで大いなる期待が寄せられた。

結果として、このArkhelism2はその期待を遥かに超える作品となり、
DELHIファンはもちろんその他のヘヴィロック好きをも唸らせる作品となったといえる。

ヴォーカル曲7曲全てでJuriさんがメインヴォーカルをとり、
Sujkさんもシャウト、スクリームを交えるという部分も堪らない要素であろう。

Ledaさん作詞作曲の「Where I Stand」はまさにDELHIそのもの。
そして他の曲でも随所にDELHIらしさを感じられた。

しかし東洋的、遊牧民的な旋律美は新鮮で
Sujkさんの作曲・編曲能力の高さを強く感じる一枚となった。


8. V.A./DEAD END Tribute

Vo.宝野アリカ、Gt.SUGIZO、B.TOKIE、Dr.ササブチヒロシ/Serafine


HYDE、清春、akiなど豪華な参加アーティストが話題となった日本のヴィジュアルロック界に多大な影響を与えたDEAD ENDのトリビュート盤。

その豪華な参加陣に負けぬDEAD ENDの楽曲の強さは流石の一言。
中でもやはりオープニングを飾る「Embryo Burning」とトリを飾る「冥合」の世界観は凄まじすぎる。

こうしたアクの強い楽曲、参加者のなかでも一際輝いていたのが
宝野アリカ様である。

アリカ様が担当した「Serafine」はDEAD ENDの終末にあたる『ZERO』収録のバラードであるが
この曲とアリカ様との相性の良さには驚いた。
まるで菅野洋子さんがプロデュースしたような雰囲気が感じ取られ、
あたかもfiction junction ALIKAとでも形容したくなる一曲となった。

他にもakiさんの絶唱が光る「Sacrifice of Vision」、
ドリィアアアアなどのMORRIE節の見事なまでの再現をみせたHYDEさんによる「Embryo Burning」、
Borisの孤高の存在感が活きた「冥合」など全曲がハイライトといえる完成度。

おそらく日本のトリビュート盤史上もっとも原曲への愛が込められていてレベルの高いものになったのではなかろうか。
(普通は事務所が推したい新人などを無理矢理ねじ込む事があって興醒めするのが関の山というところだが、このアルバムにはそんな欠けらが一切見受けられなかった。)
トリビュート盤を出すなら今後もこれぐらいの熱意で取り組んでほしいものである。

ちなみに当のDEAD ENDも現役バリバリで今なお進化し続けているのでこちらも今後の動向が楽しみである。

9. vistlip/CHRONUS

vistlip/Nearly Equal


5人組バンドによる3rdフル。

同じく去年発売されたミニアルバム『GLOSTER』と迷ったが、
本来のvistlipの良さが強く滲み出た一枚という事でこちらを選んだ。

「思い出CG」や「彩」など攻撃的なvistlipが好きな方には『GLOSTER』をお勧めする。
本作の良さはシングル曲と他の曲との差を感じないということだ。
世界観の温度差という意味でも、楽曲のクオリティという意味でも
差を感じないので70分近い大作でありながら、
胃もたれせずに聴ける。

最近のvistlipの状態の良さが随所に散りばめられた名盤。


10. アヲイ/絶望の太陽

アヲイ/絶望の太陽


5人組バンドによる4曲入りシングル。

とにかく表題曲がカッコよすぎる。
アヲイはムック的な部分、ディル的な部分、蜉蝣的な部分を持ち合わせていて
その絶妙な配合が独自性を醸し出す所以だと思っているのだが、
今作ではそこからさらに一歩進んだ印象。

ヴォーカルディレクションは確かに京さん直系なのだけど、
その感情の写し方、移し方、フィニッシュへの導き方はオトギさんの個性が強く出ている。

リフやリズムでの表現も確実に多彩になっており、
さらなる飛躍が楽しみな一枚となった。



以上、10枚を挙げてみたんですが、他にもbaroque、Black Gene for the Next Scene、
D.I.D、CodeRebirth、DEATHGAZE、DIAURA、the GazettE、GOTCHAROCKA、La'veil MizeriA、
LIPHLICH、Lustnot.、MERRY、MUCC、R指定、Ru:natic、Tokami、
VOW、グリーヴァ、12012、The 3rd Birthday
なんかが印象に残りました。
というか10枚に入れたかった...w

新人ではCodeRebirthのような近年のデスコアトレンドを取り込んだ正統派系、
La'veil MizeriA、Ru:naticのようなかつてのコテ系のリヴァイバルバンド
の存在が大きかったです。

特にRu:naticのドルフィンヴォイスには驚かされました...

Ru:natic/黒薔薇族ノ招待状 鏖



今年も年明けからDIR EN GREYのニューシングルなど
アツい一年になりそうです!

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『合法幼女症候群』エモとモエ(萌え)を融合させた新感覚のRinaとNatsumiによる"モエーショナル アイドル
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