今回はJ-Rock編。
J-Rockっていうのはいわゆるヴィジュアル系ですね。
たまに自分達はヴィジュアル系じゃないよ、
とかヴィジュアル系は卒業しました
みたいなバンドがいるので広義のヴィジュアル系という意味でJ-Rockという単語を使っています。
ではさっそく見ていきましょう。
1.
cocklobin/schnee
cocklobin/schnee
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今年の2月に残念ながらその活動に幕を閉じるcocklobinのシングル3部作の第1章。
一昨年のアルバム「Iris」でcocklobinたる存在感を見せつけた彼らだが、
そこから初めての音源となるこの作品ではまだまだ大きな可能性を秘めている事を感じさせてくれた。
印象的な高音リフから始まる表題曲は
cocklobin史上最も慟哭という言葉が似合いそうな一曲。
個人的には名曲「black」に匹敵する感動を憶えた。
カップリングのcanariaは彼らが得意とするミドルテンポのバラード。
甘美な低音、ウィスパー、ファルセット、胸を締め付けるハイトーン、niguさんの魅力がフルに発揮されたメロディラインは見事。
(去る12月、彼らの最終作となるミニアルバム「CHRONUS」が発表されましたが、
そこには疾走曲が収録されていませんでした。
僕はこれを勝手に3部作と合わせて聴けというメッセージだと思って勝手にプレイリストを作って「CHRONUS完全版」として毎日聴いていますw)
その活動が終わりを迎えるのは非常に寂しい事だが、
最後まで手を抜かずこれだけ素晴らしい名作を残してくれた事を感謝したい。
2.
DIR EN GREY/THE UNRAVELING
DIR EN GREY/THE UNRAVELING
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言わずと知れた日本を代表するバンドによるミニアルバム。
収録されたのは新曲1曲に加え、過去の名曲を再録した6曲(完全生産限定盤では別ディスクにさらに1曲収録)。
その新曲が素晴らしい。
DIR EN GREY流のリフワークが基本的には6th辺りからは大きく変わっていない事を認識させられ、
さらに怪しげな音階使いに誰にも真似の出来ないディル独自の世界観の具現化が託されている事が分かる。
「業」や「Unknown.Despair.Lost」なんていう”虜”には垂涎もののカバーがあったり
「かすみ」や「Bottom of the death valley」という名バラードのカバーがあったりと
なんとも興味深い1枚になっている。
前者の様に以前から激しかった楽曲は原型を留めないほど激しく、
後者のような激情の曲は以前を遥かに凌ぐ感情移入ぶりで激しく心を揺さぶられる。
完全生産限定盤のみ収録の「MACABRE」の再録も必聴といえるほど完成度は高い。
完成度が高いというのは当然と言えば当然ではあるのだが、
それでも10年以上経った今でも何ら違和感なく現在のDIR EN GREY像に溶け込む”Dir en grey”のポテンシャルの高さには驚かされるばかりだ。
3.
lynch./EXODUS-EP
lynch./NIGHT
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今やヴィジュアル系を引っ張る存在になったと言っても過言ではない5人組バンドによるミニアルバム(EP)。
本作では英詞への翻訳を増田勇一氏が担当。
個人的には日本人の書いた英語詩は上手くリズムやメロディに乗っからないので好きではないのだが、
この作品でもそれが若干ネックとなっている。
それ以外は非常に高品質のスクリーモを披露しており、
近作のシングル群で抑え気味だったデスボイスの多用もあって攻撃的で爽快な一枚になっている。
lynch.の曲はそれまで青を強めに発色したモノクロ風の写真という印象だったのだが
本作では非常にカラフルな印象を受けた。
おそらく、初めて全メンバーで作曲を試みて、
結果として悠介さんの作曲した曲が収録されたことなども関係しているのだろう。
この変化が今後どのような化学反応を引き起こすのか非常に楽しみである。
4.
MEJIBRAY/アプリオリ
MEJIBRAY/アプリオリ
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すっかりおなじみになったMEJIBRAYのシングル。
一昨年、モンスターアルバムとなってもおかしくなかったアルバム「Karma」を発売して以降も
高品質な作品をリリースし続けているが
この作品はその中でも群を抜いて出来が良かった。
このバンドの強みは暴虐パートとメロディアスなパートの繋ぎが非常にスムーズで自然である事だが、
この表題曲ではそれが顕著に表れていた。
またピアノ、ストリングスのアレンジなどの細かい芸風もレベルが上がってきた感がある。
相変わらずギターソロは美しくストーリー性のある仕上がりで広く評価されるべき存在だと思う。
5.
MoNoLith/-mosaic-
MoNoLith/解剖
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仙台出身ツインボーカルバンドのフルレンス。
上記YouTubeのリンクを貼った「解剖」はType Bにのみ収録。
大傑作「fiction」発表以降、
ツインボーカルを活かす事にこだわり過ぎた結果なのか、
今ひとつMoNoLithの良さである胸を締め付けるメロディラインのある楽曲が少なかったのだが、
今作では久しぶりに「MoNoLithを聴く意味」を再認識できる一枚になった。
その理由として大きいのはシングル群がアルバムの中での一曲として大きく機能していたこと、
「Miss COMPLEX」や「わらべうた」のようなアクセント曲の存在、
そしてバラード曲でのメロディの多様性が挙げられる。
特に最後のメロディの多様性は前作では弱点だった部分なので、
ここが大きく充実した時点で本作が名作となることは必然だったといえる。
ちなみに個人的にはサイン会でメンバーに内定を祝ってもらった思い出深い一枚でもあるw
6.
NOCTURNAL BLOODLUST/Grimore
NOCTURNAL BLOODLUST/Sphere
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ヴィジュアル系の枠を超える実力で一気にシーンを席巻しつつあるバンドの1stフル。
デビュー直後は7種類のヴォーカルを使い分けると言われ話題になったが、
本作ではそういった色もの的な扱いではなく単純に楽曲の良さで勝負できる存在になった(元からそうだけどw)。
特筆すべきはPVも作られた「Sphere」で尋さんの新たな魅力を発見できる稀代の名曲となっている。
もちろんこれまで通りデスコア系の曲でもその実力を遺憾なく発揮している。
年末に発表されたOMEGAも素晴らしい出来でその勢いは留まるところを知らない。
今年も要注目の存在である。
7.
Sujk/Arkhelism2
Sujk/Save Your Soul
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ex. DELHIのドラムSujkさんによるソロ第2弾。
しかも今回はDELHI解散以降初めてJuri、Ledaの3人が集まる、
しかもその曲の作詞作曲がLedaさんということで大いなる期待が寄せられた。
結果として、このArkhelism2はその期待を遥かに超える作品となり、
DELHIファンはもちろんその他のヘヴィロック好きをも唸らせる作品となったといえる。
ヴォーカル曲7曲全てでJuriさんがメインヴォーカルをとり、
Sujkさんもシャウト、スクリームを交えるという部分も堪らない要素であろう。
Ledaさん作詞作曲の「Where I Stand」はまさにDELHIそのもの。
そして他の曲でも随所にDELHIらしさを感じられた。
しかし東洋的、遊牧民的な旋律美は新鮮で
Sujkさんの作曲・編曲能力の高さを強く感じる一枚となった。
8.
V.A./DEAD END Tribute
Vo.宝野アリカ、Gt.SUGIZO、B.TOKIE、Dr.ササブチヒロシ/Serafine
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HYDE、清春、akiなど豪華な参加アーティストが話題となった日本のヴィジュアルロック界に多大な影響を与えたDEAD ENDのトリビュート盤。
その豪華な参加陣に負けぬDEAD ENDの楽曲の強さは流石の一言。
中でもやはりオープニングを飾る「Embryo Burning」とトリを飾る「冥合」の世界観は凄まじすぎる。
こうしたアクの強い楽曲、参加者のなかでも一際輝いていたのが
宝野アリカ様である。
アリカ様が担当した「Serafine」はDEAD ENDの終末にあたる『ZERO』収録のバラードであるが
この曲とアリカ様との相性の良さには驚いた。
まるで菅野洋子さんがプロデュースしたような雰囲気が感じ取られ、
あたかもfiction junction ALIKAとでも形容したくなる一曲となった。
他にもakiさんの絶唱が光る「Sacrifice of Vision」、
ドリィアアアアなどのMORRIE節の見事なまでの再現をみせたHYDEさんによる「Embryo Burning」、
Borisの孤高の存在感が活きた「冥合」など全曲がハイライトといえる完成度。
おそらく日本のトリビュート盤史上もっとも原曲への愛が込められていてレベルの高いものになったのではなかろうか。
(普通は事務所が推したい新人などを無理矢理ねじ込む事があって興醒めするのが関の山というところだが、このアルバムにはそんな欠けらが一切見受けられなかった。)
トリビュート盤を出すなら今後もこれぐらいの熱意で取り組んでほしいものである。
ちなみに当のDEAD ENDも現役バリバリで今なお進化し続けているのでこちらも今後の動向が楽しみである。
9.
vistlip/CHRONUS
vistlip/Nearly Equal
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5人組バンドによる3rdフル。
同じく去年発売されたミニアルバム『GLOSTER』と迷ったが、
本来のvistlipの良さが強く滲み出た一枚という事でこちらを選んだ。
「思い出CG」や「彩」など攻撃的なvistlipが好きな方には『GLOSTER』をお勧めする。
本作の良さはシングル曲と他の曲との差を感じないということだ。
世界観の温度差という意味でも、楽曲のクオリティという意味でも
差を感じないので70分近い大作でありながら、
胃もたれせずに聴ける。
最近のvistlipの状態の良さが随所に散りばめられた名盤。
10.
アヲイ/絶望の太陽
アヲイ/絶望の太陽
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5人組バンドによる4曲入りシングル。
とにかく表題曲がカッコよすぎる。
アヲイはムック的な部分、ディル的な部分、蜉蝣的な部分を持ち合わせていて
その絶妙な配合が独自性を醸し出す所以だと思っているのだが、
今作ではそこからさらに一歩進んだ印象。
ヴォーカルディレクションは確かに京さん直系なのだけど、
その感情の写し方、移し方、フィニッシュへの導き方はオトギさんの個性が強く出ている。
リフやリズムでの表現も確実に多彩になっており、
さらなる飛躍が楽しみな一枚となった。
以上、10枚を挙げてみたんですが、他にもbaroque、Black Gene for the Next Scene、
D.I.D、CodeRebirth、DEATHGAZE、DIAURA、the GazettE、GOTCHAROCKA、La'veil MizeriA、
LIPHLICH、Lustnot.、MERRY、MUCC、R指定、Ru:natic、Tokami、
VOW、グリーヴァ、12012、The 3rd Birthday
なんかが印象に残りました。
というか10枚に入れたかった...w
新人ではCodeRebirthのような近年のデスコアトレンドを取り込んだ正統派系、
La'veil MizeriA、Ru:naticのようなかつてのコテ系のリヴァイバルバンド
の存在が大きかったです。
特にRu:naticのドルフィンヴォイスには驚かされました...
Ru:natic/黒薔薇族ノ招待状 鏖
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今年も年明けからDIR EN GREYのニューシングルなど
アツい一年になりそうです!
[0回]
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2013年に発売されたアルバム、シングルの中で個人的に気に入ったものを厳選に厳選を重ね書き連ねてみます。
いつも好きな曲がありすぎて収拾がつかなくなるので今回は良く聴くメタル/エクストリーム音楽、J-Rock、アイドルの3カテゴリーに絞り、更にその中から各10枚を選びました。
表記は左がアーティスト名、右がアルバムタイトルでアーティスト名のアルファベット順(次に50音、数字)に並べてあります。
YouTubeのリンクは個人的にお気に入りの一曲を選んで貼ってみました。
動画の判断材料はあくまでも個人的な趣向なので、
もしその一曲が琴線に触れなくてももう2,3曲聴いて真価を確かめる猶予を頂けると幸いです。
と言っても、僕のセンスは割とミーハーだと思うのでキャッチーなものになりやすいと思うのですがw
ではよろしくお願いします。
メタル/エクストリーム音楽楽曲10傑
1.
Æther Realm/One Chose by the Gods
Æther Realm/One Chose by the Gods
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アメリカのメロディックデス/フォークメタルバンドの1stフルレンス。
何度聴いてもアメリカではなくフィンランドのバンドだと錯覚してしまいそうになるが、
特に北欧系のルーツを持つ人物もいない様子。
ギャングヴォーカル、ハーシュヴォーカルに叙情的なメロディが絡み、
さらに流麗なギターソロが絡む様にアメリカのドライな音楽要素は一点も感じられない。
(あ、アメリカを貶しているわけではないのであしからずw)
さらに一曲一曲のクオリティが高くどこがハイライトでもおかしくない完成度。
特にタイトル曲とOakの出来は白眉。
売れ始めるとすぐにアメリカナイズドされ個性の薄いメタルコア化してしまう本場のフィニッシュバンド達にその爪の垢を煎じて飲ませてやりたい心境になるw
(アメリカを貶しているわけではry)
2.
Buckcherry/Confessions
Buckcherry/Gluttony
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2000年代のアメリカンロックンロール界を引っ張ってきたバンドによる貫禄に満ちた作品。
聖書の七つの大罪(傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲)を題材にしたコンセプトもさることながら、
贅肉のないシンプルかつソリッドな楽曲も素晴らしい。
ジョシュの声の力、歌詞の力が活かされまくった1枚。
最後にDreamin' Of Youという爽やかなバラードで締める構成も素敵。
3. Bring Me The Horizon/Sempiternal
Bring Me The Horizon/Sleepwalking
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イギリスで大人気のデスコアバンドの4thフル。
本作は本国イギリスで初登場3位という快挙を成し遂げている。
元々は若さだけが取り柄のような勢いだけのデスコアバンドという印象だったBMTHだが、
その頃から叙情性への憧れが垣間見られ前作で大幅にKeyやシンセを導入、
今作でギターを失った代わりにKeyを正式加入させその世界観を昇華させたという形である。
3rdでやりたかったことが音で表現できるようになったことに加え、
Vo.オリバーの表現力が格段に進化したことがこのアルバムの充実具合に直結しているといえる。
LostprophetsやはたまたDeftonesの様なエモーショナルの真髄に急速な進歩で近づいている事は驚き。
特にSleepwalkingはビッグアンセムとして大きなフェスで観客を呑み込みそうな一曲である。
かつてのファンや大きな緩急が大好きだった若者には賛否の分かれる内容かもしれないが、
それらを捻じ伏せる威風堂々とした一枚。
4.
evil/2nd demo
evil/2nd demo Trailer
VIDEO
ヘドバンVol.2でも特集記事で紹介された日本のブラック/スラッシュメタルバンドのフルレンスデモ。
ジャケットが示す通り、提示される音は徹頭徹尾初期SODOM。
そこに邪悪な日本語歌詞が乗る様はまさに狂気の沙汰。
かといって音楽的に破綻している部分は一切なく、
近年のオールドスクール回帰的な括りの中でも一際異彩と荒削りながら楽曲の魅力を放っている。
5.
HACRIDE/Back To Where You've Never Been
HACRIDE/Edification of the Fall
VIDEO
フランス産プログレッシヴメタルバンドによる4thフル。
本作でもToolとMeshuggahのハイブリッドとも言うべき楽曲を収録。
Strapping Young Lad色が強くなり、時折Deftonesの様な世界観も垣間見られる。
とにかく一曲一曲の密度が濃く長尺曲でも単調になる瞬間は一瞬たりともない。
幅広い層に浸透しそうな高い完成度を誇る一枚。
個人的には去年のベストアルバム。
6.
Hamfer ð/Evst
Hamferð/Við teimum kvirru gráu
VIDEO
フェロー諸島のドゥームメタルバンドによる1stフル。
音楽的にはKatatonia、Paradise Lost、My Dying Brideといったメランコリックなドゥームメタルの衣鉢を継ぐものだが
ヴォーカルの激情度合いが凄まじい。
フェロー諸島と言えばTyrで2013年はそのTyrも新譜を出していたが、
このHamferðの登場で一気に霞んでしまった。
グロウルと朗唱のコントラストはただただ凄まじい。
若干、CrowbarやZoroasterのようなアメリカのスラッジ系の雰囲気も感じられるバッキングも素晴らしい。
7.
In Vain/Ænigma
VIDEO
ノルウェーのプログレシッブデスメタルバンドによる3rdフル。
これまでも難解ながらも疾走感と重厚感を融合させたキャッチーが魅力だったIn Vainの楽曲だが、
本作ではリフ、メロディ、構成においてさらに一段階キャッチーさのギアが上がった印象。
かといって敷居を下げたわけではなく、
その世界観から漂う崇高さは相変わらず。
前作よりも音圧は下がってもう少しゴシックメタル寄りになった印象だが、
それによってヴォーカルレンジの豊さがより活きるようになった。
Sindre(Key)のクリーン・朗唱、
Kristian(Bass)のとち狂ったようなハーシュヴォイス、
その二人を抑えつける程の鬼気迫る絶叫を響かせるAndreasの咆哮。
この三位一体のヴォーカルの高品質な混合だけでも聴く価値あり。
8.
Manierisme/フローリア
Manierisme/私のフローリア
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Jekyll氏による単独ブラックメタルプロジェクトのデモ。
それまでのオールドスクールなブラックメタルスタイルは
音質の劣悪さに感じられる程度に留まり、
大幅にクリーンヴォーカルを導入した事によりシューゲイザー的な雰囲気が強くなった。
クリーンヴォーカルといっても肯定的な意味でかなり不安定なものなので、
以前と同様廃墟で一晩過ごすような恐怖心は衰えていない。
少しお洒落な雰囲気を感じられ、
夢野久作から江戸川乱歩に作風をチェンジしたという趣であろうか。
今後もこの路線を推し進めていくのか興味深いところである。
9.
Violator/Scenarios of Brutality
Violator/Endless Tyrannies
VIDEO
ブラジル産新世代スラッシャーの3rd。
衝撃のデビューを果たした1stの頃のリバイバル型スラッシュの形はそのままに
アンディ・クラッセンのプロデュースによりタイトになった楽曲、演奏がこのバンドの格を上げてくれた印象。
二年前にPyoveliが歴史的名作を出してから自分の中でのスラッシュメタル史が進んでいかないんだけど、
Lost Society、Farscape、Gama Bomb等々、相変わらず名盤は続々と産まれている。
今年は再びスラッシュ熱を高めてくれるようなバンドの登場に期待。
10.
兀突骨/影ノ伝説
兀突骨/復習ノ祝詞
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日本の三人組サムライメタルバンドによる2ndフルアルバム。
今作は武田信玄の影武者を題材にしたコンセプト作。
全体的に長尺曲が多いが、
相変わらずの高畑氏のベースプレイの鮮やかさと
新加入のギター高橋氏の流麗なギタープレイもあって
終始緊張感を保った時間が流れる。
高畑氏のグロウルは世界でも屈指の美声で
スラッシュメタルを基調とした楽曲が声が入るだけでブルータルデスメタル然とする存在感は見事。
ラストにPINK FLOYDのOne of These Daysのカバーが収録されているが、
耳にまとわりつくベース音が心地よい。
他にもGama Bomb、Carcass、Lost Society、Farscapeなんか好きでしたが、
2013年は近年まれにみるメタル/ラウド系接触機会の少なさでした。
あとは、2012年に比べてアヴァンギャルド系を聴く機会が少なかった気がします。
たぶん、沢山新譜出ていたんでしょうけど、
情報を求めなさ過ぎてだいぶ受動的になっていました。
ライブもノイズ系中心で純然たるメタルライブはラウドパークぐらいでそこも目当てはBABYMETALだったわけで
自分も変わったのかなーなんて思ってます(←前からかwww)
今年はどんな激しい音楽に出会えるのか楽しみです。
長くなるのでJ-Rock編は次の記事で
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