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2017.09.23 - 
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2012年に聴いたアルバム厳選集(?)その4

2013.01.22 - 音楽全般
いよいよラスト14枚です!

46. 
United『Scars of Wasted Years』

  現在のラインナップで過去の名曲をリメイクしたアルバム。
  こうしたリメイク盤は過去の伝説との比較なんてせずに、新曲のつもりで臨んだ方が一番の楽曲の魅力を味わえると思いますが、中には過去と比較しても引けを取らない完成度に仕上がる場合もあります。
  このアルバムはその最たる例ではないでしょうか。
  音質の向上、Kenshinさんのヴォーカルによってよりリフの輪郭やアグレッションがダイレクトに伝わってくるようになったので、オリジナル曲の新たな魅力にも気付くことが出来るはずです。
  ライブで生まれ変わった過去の名曲たちがこうしてスタジオ音源で手に入るのは有り難いです。

United - Scars of the Wasted Years



47. 
Uzumaki『Glossolalia』

  確認されるだけで16のバンド・プロジェクトに在籍しているJjarnd Msdiun単独によるジャズ/デスメタルプロジェクト。
  日本の有名なミクスチャーバンドとは異なります。
  彼の別ソロプロジェクトIshimuraとバンドロゴがほとんど同じだったりどれくらい本気でやっているのかは分からないですが、音楽性も即興で仕上げたような曲ばかり(笑)
  だからこそ、ここでしか味わえないような狂気が詰まっているとも言えます。
  色々な意味で拷問の様な44分を体験できますよ(笑)


48. Vindicator『United We Fall』
  前作『The Antique Witcheries』が好評だったアメリカンスラッシャーの通産3枚目のフルアルバム。
  まずはジャケのイモさに驚かされますが、中身はいたって高品質。
  近年のリヴァイバル系の中でも曲作りの上手さが際立っていて、決してスピード一辺倒ではないところも自身の表れでしょう。
  リフ以外でも魅せる部分が多く彼らの中でも特別な一枚になりそうです。

Vindicator - United We Fall



49. 
Witchtrap『Vengence is My Name』

  コロンビアを代表するブラック/スラッシュメタルバンドが発表した3rdフル。
  初期チュートニックスラッシュを忠実に再現しながらも、ベテランなだけあって音質や構成は割とまともで安心して聴いていられます。
  その分、もろ刃の剣ながら大きな魅力になり得る若手特有のがむしゃらさや危なっかしさは無いので既聴感とともに中だるみも感じてしまうのが残念。

Witchtrap - Vengeance is My Name




50. 
アヲイ『バースデイ』

  意外にも1stとなるアヲイのフルレンス。
  1曲目の「連鎖」からオトギさんのヴォーカル能力が遺憾なく発揮されて、以降も果てしない絶望の中にも一筋の光明が差し込むアヲイ流のロックが展開されていきます。
  蜉蝣の影響が色濃くのぞく「バタフライ」や個性的なボーナストラックの「unhappy birthday to me」などいつも以上に多彩な曲目が揃っています。

アヲイ - バースデイ




51. 
Paradeis『DREAM』

  このアルバムをもって解散を発表したParadeisの最高傑作。
  「メンバー5人の中で最高にカッコいいアルバムができた」からというカッコ良すぎる解散理由が納得できてしまうくらいのカッコいい内容です。
  「Show one's colors」からお遊戯ゎが魔々団時代から遥かにアップグレードした姿を披露し、その緊迫感溢れる音は最後まで続きます。
  解散を聞いた時は泣いてしまうぐらい悲しかったですが、メンバーがそれほどまでに自身を持って送り出してくれたアルバムなんだと思ううちに、悲しみは感謝の気持ちに変わっていきました。
  Paradeisの皆様、こんな素敵なプレゼントをありがとうございました。

Paradeis - DREAM



52. 
MUCC『シャングリラ』

  MUCC渾身のフルアルバム。
  ここ最近デジタル路線に進みとても高いクオリティの曲を連発していただけに、このアルバムでも前作『カルマ』を推し進めた内容になるだろうと予想していました。
  しかし、シャングリラ試聴会でMUCCの4人から1曲目の「Mr. Liar」を紹介された時、全ての予想が覆されました。
  サウンド的な凶暴性だけに言及すればムック史上最も激しいこの曲から始まるアルバムは、その後も「ロック」色濃い楽曲を中心に駆け巡っていきます。
  そして神々しさすら感じさせる「シャングリラ」で締められる55分間はこれ以上ないくらいの濃密さで通過します。
  SATOちさんの作曲が少なかったのは残念ですが、それはまた次作の楽しみに取っておきましょう。

MUCC - シャングリラ




53. 
己龍『朱花艶閃』

  一気に知名度を上げた『夢幻鳳影』からおよそ1年で発売されたフルアルバム。
  LINKIN PARKの「ONE STEP CLOSER」の和風アレンジとも言うべき「獄門」に始まり、和の儚さを味わわせてくれた前作とは一転、和の恐怖を纏った13曲がこのアルバムを彩ります。
  和にアレンジしている部分以外はかなり王道なヘヴィロックの展開が聴けるので黒崎さんの声さえ馴染めばかなり幅広い層へアピール出来る内容かと思います。

己龍 - 朱花艶閃




54. 
12012『12012』

  近年のディルに触発されたバンド群の中でもトップレベルの完成度を誇るセルフタイトルアルバム。
  基本的には前作『SEVEN』の「瑠璃」以降で聴かせた進化系12012ロックですが、そこにグロウルやシャウトなど激しいヴォーカル、ダウンチューニングした弦楽器、スピードと重さを増したドラムを取り入れています。
  バンドロゴまでUROBOROSのロゴに近づけてしまったのはやり過ぎな気もしますが、元々作曲能力が高いバンドなので、この路線になってもしっかりと独自性をコントロール出来ています。
  会場限定盤の「CUNNING KILLER」の弱弱しいシャウトは謎ですが(笑)、今後も高品質のヘヴィロックを届けてくれそうです。

12012 - 12012



55. 
16『Deep Cuts from Dark Clouds』

  スラッジバンドのフルアルバム。
  今年のスラッジ界では安定のトップでした。(実は金欠でこれぐらいしか買えなかったってこともありますが(笑))

16 - Deep Cuts From Dark Clouds



56. 
9GOATS BLACK OUT『CALLING』

  ラストアルバムとなる1作。
  前作『TANATOS』(これも若干UROBOROSに触発されたのかも)で推し進めたブラックメタル的な攻撃性を今作は抑え全体的に希望に満ち溢れた1枚となった気がします。
  こうして名古屋系、暗黒系の衣鉢を継ぐバンドがまたひとつシーンを去っていくわけですが、彼らが残した素晴らしい楽曲の数々は今後何十年のシーンの変遷に耐え得る完成度でした。
  またいつか9GOATSの世界に再会したいですね。

9GOATS BLACK OUT - Calling



時間が無くて選別出来ず、結局こんなにリストアップしてしまいました。。。

来年もこれぐらい充実した1年にしたいです。

以上。

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2012年に聴いたアルバム厳選集(?)その3

2013.01.22 - 音楽全般
31. lynch.『Inferiority Complex』
  今年の個人的なトップ3に入る1枚。
  今までにないぐらいスピードにこだわった破壊力抜群の楽曲にlynch.ならではの切ないメロディが絡む様は初聴時に鳥肌が立つぐらいでした。
  そして明徳さんの成長が如実に表れたアルバムでもあります。
  ライブでもワンマンのチケットが即完売になってしまうほど人気になった彼らですが、飽くことなき向上心でさらなる高みを目指してることでしょう。

lynch. - INFERIORITY COMPLEX



32. 
Manierisme『Everyone Has Two Sides』

  日本産ブラックメタルバンドの2ndフル。
  若干音に厚みが増したみたいで大傑作『過去と悲哀』ほどの不気味さは感じられませんが、日本人らしい非スプラッター系ホラー音楽という印象は相変わらずです。
  リフの完成度なんかもよりMütiilationのような先人に近づいた気がします。
  この楽曲の完成度を持って、いずれ『人形の記憶』の様な大正ホラー的作品を再び作ってほしいです。


33. Martire『Brutal Legions of the Apocalypse』
  オーストラリアの大ベテランブラック/スラッシュバンドが遂に発売した1stフルレンス。
  ヤケクソ気味のヴォーカルにヤケクソ気味のギターソロ、手数の多いドラム、トレモロリフの裏を蠢くベース。
  全てが歴史を感じさせる安定感抜群の1枚です。


34. MEJIBRAY『Emotional[Karma]』
  2010年代V系のプロトタイプとなりそうな名盤。
  所々の歌詞の痛さは否めないですが、それを補って余りある魅力的な楽曲。
  アルバム各所に散りばめられたキラーチューンのバランスの良さ。
  13曲を飽きさせない才能は見事です。
  最新作『EMILY』の「新『Reila」』狙いました」感は大いに滑った気がするので(ちなみに、偶然だと思いますがサビメロがムックの「心色」のギターイントロにそっくり)、今後も実直に激しい楽曲を作り続けていってほしいです。

MEJIBRAY - Emotional[KARMA]



35. 
Napalm Death『Utilitarian』

  元祖グラインドコアバンド会心の1枚。
  過去の散漫になってしまった問題作達とは違い、ヴァラエティに富んだ内容でありながら、しっかりと筋の通った作品です。
  特にレイドバックしたAnaal Nathrakのようなメロディアスな楽曲はこのバンドの新たな魅力になりそうです。
  ジョン・ゾーンの相変わらずのヤバさも見事です。

Napalm Death - Utilitarian



36. 
Nekromantheon『Rise, Vulcan Spectre』

  今年は去年のPyoveliの衝撃があってバカ系スラッシュが琴線に触れる作品が少なかった分、こうした初期Slayer、初期Sepultura、ジャーマンタイプのスラッシュが豊作で助かりました。
  このNekromantheonの作品はそうした中でも群を抜いていて、来年になっても聴いていそうです。

Nekromantheon - Rise, Vulcan Spectre



37. 
Possessor『City Built with Skulls』

  上記で述べたバカスラッシュの数少ない佳作。
  とにかくスラッシュ馬鹿ですね。(適当)


38. 
Ram-Zet『Freaks in Wonderland』

  今年のアヴァンギャルド界を支えた1枚。
  『Escape』などの傑作群に比べて評価が高くないですが、個人的には過去最も気に入っている1枚です。
  ZetとSfinxによる高低、剛柔使い分ける変幻自在なヴォーカルの共演は「なるべくしてなった」という印象だし、曲そのものの質も物凄く高いと思います。
  もちろん、変態性も十分味わえるので、なぜ評価が割れるかが分かりませんが、他人の評価なんて音楽を楽しむにあたってはあまり考え込まないのが一番なので、気にしないでおきます(笑)

Ram-Zet - Freaks in Wonderland



39. 
Rush『Clockwork Angels』

  プログレメタル界を代表するバンドの久しぶりに飛び出した傑作。
  近作は名曲はあるものの、アルバム全体では力強さが足りない印象が続いていたので、「もうRushも終わりか」なんて考えていましたがバカでした...(笑)
  2112を指す時計が印象的な真っ赤なジャケは勿論、コンセプト、ヘヴィさ、楽曲のクオリティ、起承転結、全てが80年代の名作群に肩を並べるレベルです。
  未だに衰えることのない3人の想像力には驚かされるばかりです。

Rush - Clockwork Angels



40. 
R指定『日本沈没』

  ついに殻を破った感のあるフルアルバム。
  「波乱万丈、椿唄」や「毒盛る」などのキラーチューンに加えて佳曲が目白押し。
  頭とトリを飾る「日本沈没」「おはよう世界」もこのアルバムのレベルの底上げに一役買っています。

R指定 - 日本沈没




41. 
Scythe『Beware the Scythe』

  アメリカ産ブラック/スラッシュバンドのデビュー作。
  アメリカ産らしくカラッとしたサウンドで禍々しくもあっさりと聴けます。
  UsurperのRick Scytheのバンドだけあって安心して手に取ることのできる1枚と言えるんじゃないでしょうか。

Scythe - Beware the Scythe




42. 
SDN48『NEXT ENCORE』

  3月31日をもって解散したSDN48のベスト盤。
  新曲は1曲ですが、改めてSDNの楽曲の良さ、特に初期作品のマイナー調の楽曲群のカッコよさを感じることが出来ました。
  このアルバムを聴くたびに走馬灯のようにあの頃の記憶が脳裏を駆け巡ります(笑)

SDN48 - NEXT ENCORE



43. 
Stone Sour『House of Gold & Bones Part 1』

  SlipknoTのヴォーカルとギターによるバンドの4thアルバム。
  今作は二章にわたるコンセプトアルバムの前編。
  コンセプトアルバムには、肝心のコンセプト自体が複雑すぎて分かりづらいということが多々ありますが、今作のコリィ自らによるストーリーは謎の多い展開でありながら複雑になり過ぎず理解しやすい内容だと思います。
  さらに、音楽性でもへヴィネスさが増していることに加えて、メロディのマンネリ化も解決出来ているため過去3作と比べても密度の濃いアルバムになっています。
  コンセプトに基づいた結果とはいえ、STONE SOURがヘヴィな方向へ回帰したため、いよいよ現在のSlipknoTとの境が曖昧になりつつあります(笑)
  今後、両バンドの音楽性にどう折り合いをつけていくのか、という点も楽しみであります。

Stone Sour - House of Gold & Bones Part 1



44. 
Torche 『Harmonicraft』

  マイアミのスラッジメタルバンドによる3作目のフルアルバム。
  かなりハードコアな面を押し出した作品でメロコア並みのポジティヴパンクも聴ける。
  ただ、ギターの歪ませ方やドラムのテンションなど所々にストーナーロックを感じさせる点があるのは流石。

   Torche - Harmonicraft



45. 
Trapped Within Burning Machinery『The Putrid Stench of Decaying Self』

  Flood of DissonanceのZak Esparza率いるスラッジ/ドゥームバンドの1stフル。
  曲中に漂う絶望感、悲壮感はFlood of Dissonanceに通じるものがあり、軽い気持ちでは聴けないです。
  リフのカッコよさ、真空の様な静寂のパートなどHellhammerからの影響も強く感じさせるバンドです。
  ちなみにギターにRob TrujilloというMetallicaのベースと同姓同名の人物が在籍しています(笑)

To be continued...

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2012年に聴いたアルバム厳選集(?)その2

2013.01.22 - 音楽全般
16. D.I.D.『Until the Day I Die』
  Para:noirの元メンバーを中心に結成されたバンドのデビューEP。
  Para:noirよりもヘヴィで曲構成はコンパクトかつシンプルに。
  『21g~』で散見されたポップさも完全に排除され、代わりにデジタルサウンドが大々的にフィーチャーされています。
  茜さんのヴォーカルスタイルはあまり変わらないものの呪詛的な呻き系デスヴォイスを取り入れたり、より曲の世界観を意識した歌い方になっています。
  この後発売のフルレンスも高い完成度で、凝り過ぎて散漫な内容になりがちだったPara:noirとは一線を画す存在になりそうです。

D.I.D. - until the Day I Die



17. 
DEAD END『DREAM DEMON ANALYZER』

  孤高の存在感を誇る日本のヘヴィメタルバンドのおよそ2年半ぶりのフルレンス。
  残念ながら湊さんが参加していないですが、その不足を感じさせない楽曲の出来。
  しっかりと現在の音楽界におけるDEAD END像をまとめ上げ、新規ファンも納得できる1枚と言えそうです。
 とくに「冥合」という日本語タイトルの曲の出来が突出しています。
  ただし、こういった現代性への迎合がかつてのDEAD END像とリンクするかと訊かれれば、決してYESではなく、ゾクゾクするような魅力という点を再結成以降は未だ回復出来ていないと思います。
  まずは湊さんに戻ってきてもらいたいところですが、難しいでしょうね...

DEAD END - Dream Demon Analyzer



18. 
Deathhammer『Onward to the Pits』

  SABBAT系スラッシュメタルバンドの傑作フルレンス。
  闇雲に刻まれるリフとリズムの上に乗る狂い暴れるヴォーカル。
  日本初のカルトスラッシャーSABBATが大好きならハマること間違いなしの1枚です。

Deathhammer - Onward To The Pits



19. 
Deathspell Omega『Drought』

  フレンチアヴァンギャルドブラックの巨匠による6曲入りEP。
  Suicidal系のインストに導かれるリードトラック「Fiery Serpents」で変わらぬ暴虐性を提示。
  これほどまでに混沌とした中に耽美性が絡んでくるのがフランス産バンドの特徴ですが、このバンドは特に優れています。
  フルレンスの発表が待ちきれないですね。

Deathspell Omega - Drought



20. 
Diabllo Swing Orchestra『Pandra's Pinata』

  スウェーデンのプログレッシブジャズメタルバンドの3rdアルバム。
  以前の様な極端なまでの変態性は抑えられてきましたが、それでも十分唯一無二の音楽性です。
  若干、アルバム前半が良すぎて後半がダレるかな、という気分にもなりますが...
  それでもシアトリカルでありながらメタル的なツボも抑える計算しつくされたカオスは相変わらずで素敵です。
  土曜日の夜に間接照明の中、雑念を忘れて楽しむためだけに聴きたい1枚です。
  勝手にしやがれとかが好きな方でもハマるかもしれませんね。
 
Diablo Swing Orchestra - Pandra's Pinata



21. 
DIR EN GREY『輪郭』

  オリコン4位を記録した最新シングル。
  このバンドには限界が無いということを改めて思い知らされました。
  言葉だけでは表現しきれない、ありとあらゆる感覚をフル活用して聴きこみたい1枚で京さん作のジャケット画も素敵です。
  カップリングでリメイクされた「霧と繭」も破壊と再構築の果てに別次元へ飛んでしまっていますが、ところどころ原曲の面影が垣間見れるのは嬉しい限り。
  先日観に行ったライブでは披露されなかったのでぜひとも次の機会で体感してみたいものです。

DIR EN GREY - 輪郭




22. 
emmuree『EMMUREE』

  セルフタイトルのフルレンス。
  ここまで実直な名古屋系・暗黒系バンドも絶滅危惧種となっていてフルレンスを発表するような存在となると、それこそ絶滅危惧IA類といったところでしょうか。
  もちろん今作でもナルシズムな語りあり発狂シャウトありで期待を裏切りません。
  これからも踏みとどまって日本の良き文化の伝承に貢献していってもらいたいです(笑)

emmuree - EMMUREE




23.
Eternal Deformity『The Beauty of Chaos』

  ポーランドのアヴァンギャルドエクストリームメタルバンドの5thアルバム。
  音楽性にかつてのドゥーム要素は見られなくなっていて、完全にOpeth型のブラック/デスメタルへと移行したと感じました。
  キャリアの長いバンドだけあって詰めの甘さなどはなく細部にまでこだわった佳曲が並びます。
  なかなか重厚な作品なので気軽に聴けるような1枚ではないですが、気合いを入れて対峙してみるとその素晴らしさに感服するはずです。

Eternal Deformity - Beauty of Chaos



24. 
Eths『III』

  フランス産アヴァンギャルドメタルコアバンドETHSの4thフル。ちなみにフランス盤を買いました。
  曲作りが上手くなりすぎて初期の様な危うさという魅力は薄れてしまいましたが、代償として非常に完成度の高いアルバムに仕上がったと思います。
  前作までの印象を持って聴いてみれば物足りなく感じるかもしれませんが、純粋なメタルコア作品としては一級品です。
  残念ながらヴォーカルのキャンディス嬢がアルバム発売後に脱退してしまい先行きの見えない状況ですが、どうなってしまうんでしょうか。

ETHS - III



25. 
Favna Abisal『Rerum Imaginaria』

  チリ産アヴァンギャルドメタルバンドの1stフル。
  オペラティックな朗唱を軸にポストブラック的なバンドサウンドとスペイシーで奇妙奇天烈な音階、リズムパターンはなかなか中毒性がありそうです。
  長尺でインストパートも多いので体調のすぐれない時は聴けないですが(笑)


26. Fomento『To Persevere Is Diabolical』
  イタリア産ブラッケンドスラッシュ/デスメタルバンドの2nd。
  ジャケットのケルベロスよろしく、不穏な空気を撒き散らしながら耳を劈く突撃型スラッシュサウンドは聴いていてかなり気持ちがいいです。
  別に個性がある訳ではないですが、サウンドも十分しっかりしているしヴォーカルの説得力もあるのでこの手の音が好きなら気に入るはずです。
  少し理路整然としすぎている感もあるので、もう少し闇雲感を出しても良いのかなとは思います。

Fomento - To Persevere Is Diabolical



27. 
the GazettE『Division』

  6thフルにして初の2枚組(通常版は1枚)。
  前作『TOXIC』の路線を継承しながらも、その楽曲のひとつひとつは貫禄を感じさせるまでに進化。
  もはやRUKIさん原曲のガゼット流ヘヴィロックはお家芸といえるほどで安定感抜群。
  ともすればマンネリ化に苛まれるところをAC/DCやMotorheadばりの金太郎飴万歳的境地にまで昇華しています。
  DVDを挟みデジタルサイドとロックサイドに分けた初回限定盤の構成も、曲順を入れ替えた通常盤の構成もどちらも完璧なまでに仕上がっています。

the GazettE - DIVISION




28. 
Ketzer『Endzeit Metropolis』

  ブラック/スラッシュ界を代表する存在になりつつあるドイツ産バンドの2ndフル。
  前作以上にプリミティヴブラックの要素を色濃く反映したリフとヴォーカルを軸に、今年のブラック/スラッシュ界の豊作ぶりを示す代表的な1枚と言えます。
  ただ突っ走るだけではなく、怪しさ満点の展開術も魅力です。


29. The Levitation Hex『The Levitation Hex』
  AlchemistのAdam Agius率いるアヴァンギャルドメタルバンドのデビュー作。
  Glenn Smithによるどことなく不気味な和風ジャケットが印象的。
  浮遊感のあるシンセとブラックやデスの融合が軸になっていて、4分台の楽曲も多いのでサクサク聴けます。
  Alchemistと同じ路線ではありますが、さらに一歩進んだ感があります。
  今後にも期待したいです。

The Levitation Hex - The Levitation Hex




30. 
LIPHLICH『Ms Luminous』

  個人的今年の新人王LIPHLICHのブレイク作となったシングル。
  みひろさん出演のPVも話題になった表題曲、LIPHLICH流歌謡ロックの「雨模様」、スピーディーな「My Name Was」。
  三者三様なこのシングルだけでLIPHLICHというバンドのポテンシャルが測り知れると思いますが、その後のミニアルバムや再録盤などどれも後世に語り継ぎたい名盤です。
  久我さんのカリスマ性が何よりの財産のこのバンドですが、歌声や歌詞世界の個性が強いだけに好き嫌いは分かれると思います。
  アイコンとなるようなバンドが常に型破りであったように、このLIPHLICHもその可能性を秘めていると思います。 
  もちろん、売れることが目的ではないのかもしれませんが、このバンドがメジャーシーンに登場すれば色々なことを変えてくれる気がします。
  来年に期待しましょう。

LIPHLICH - Ms.Luminous



To be continued...

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2012年に聴いたアルバム厳選集(?)その1

2013.01.22 - 音楽全般
Albums (Bands in alphabetical order): アルバムやシングルトータルで印象的だったものを選びました。

1. Acid Death 『Eidolon』
  2011年の再結成からようやく発表された元祖グリークスラッシュバンドの12年ぶりの3rdアルバム。
  テクニカルなスラッシュ/デスというスタイルは相変わらずですが、白眉なのはアルバム後半3曲。
  一段とギアを上げたスラッシュ性と彼らの個性でもあったプログレッシブ性に不穏な空気満載の構築美を加えて圧倒的な存在感を放っています。
  去年のプロモEPはそこそこの出来で再結成も尻切れトンボかな、とか思っていたのは間違いでした。
  ギリシャと言えばSucidal Angelかもしれませんが、このAcid Deathを忘れることは出来ないです!

Acid Death - Eidlon



2. 
Adamantine『Chaos Genesis』

  ポルトガル出身のスラッシュメタルバンドの1stフル。
  このバンドの魅力は何よりもヴォーカルAndré Bettencourtの声の良さ。
  クリーンからディストーションヴォイスまで多彩にこなし、そのどれもが楽曲にフィットしていまs。
  楽曲自体も全体的に長尺ながらストラクチャーが細かく堅いので飽きがこないです。
  最近のExodusやスラッシュ要素強めのグルーヴメタルが大好きならば是非。

Adamantine - Chaos Genesis



3. 
Aggression『Viocracy』

  2009年に『MoshPirit』という素晴らしいアルバムを掲げ彗星のごとく登場したスペイン産スラッシュメタルバンドAggressionの2ndフル。
  ANTHRAX的ヴォーカルラインは大方変わらないが、それに加えてテクニカルな側面も強くなり単なるスラッシュバカではない事を証明しました(笑)

Aggression - Viocracy



4.
 Aggressor『Beyond All Reckoning』

  カナダの若手スラッシュメタルバンドの2ndフル。
  ヴォーカルラインや複雑なリズムパターンなどが復活後のMegadethを思わせるところがありますが、もしかしたらそれ以上にカッコいいかもしれません。
  ギターソロの音のバランスが若干変だったりしますが、他は気になる点もなく聴き応え十分です。

Aggressor - Beyond All Rekoning



5. 
The Agonist『Prisoners』

  言わずと知れたカナダのアリッサ嬢擁するメタルコアバンド。
  大傑作『Lullabies for the Dormant Mind』で聴かれたような暴虐性は流石に薄れてきましたが、代わりに作曲能力の向上でひたすらカッコいいです。
  個人的にキラーチューンと思えるような楽曲はなかったですが、その分アルバムトータルでのバランスはこれまでで一番しっかりまとまっていたと思います。

The Agonist - Prisoners



6. 
Agresiva『Eternal Foe』

  (たぶん)日本文化大好きなスペイン産スラッシュメタルバンドのデビューフル。
  軸はMegadeth直系スラッシュメタルで歌詞には社会性も込めているんだろうけれどちゃんと読んでいないので不明です。
  まだまだ、1枚通すとダレる部分もあるにはありますが、冒頭数曲のテンション完成度とヴォーカルの能力等可能性を秘めたバンドだと思います。

Agresiva - Eternal Foe



7. 
Akphaezya「Anthology IV: The Tragedy of Nerak」

  フランス産アヴァンギャルドバンド待望の2ndフル。
  前作が『Anthology II』で今作が「IV」なので繋がりがあるんでしょうが、時間が無くて歌詞は読めていません。(パッと見、中世が舞台の戯曲のようでした。)
  フランスらしい耽美さと舌足らずなフレンチイングリッシュの艶やかさがとにかく色っぽい。
  さらに楽曲の良さは前作以上に際立っていてNehl Aëlin嬢のピアノと美しい歌声を軸に時にはグロウルも交えながら孤高の世界観を築いています。
  Aëlin嬢のピアノだけでなく、ベースやドラムなんかもフュージョンとかジャズ畑出身なんじゃないかというくらい上手いので、かなり難しいことやっているはずなのに全く破綻していないのが素晴らしいです。
  ぜひ日本に来てほしいものですね。そのためにも多くの方がAëlin嬢の虜になる必要があるのですが...(笑)

Akphaezya - Anthology IV: The Tragedy of Nerak



8. 
Angelus Apatrida 『The Call』

  最近3 Inches of Bloodとのスプリット盤も出して知名度を上げてきたスペインはアルバセテ出身のスラッシュメタルバンド。
  ハイトーンヴォーカルを軸にスラッシュビートで突っ走る古典的なスタイルですが、流麗なギターソロなどテクニカルな一面も併せ持った典型的なスパニッシュスラッシャーですね。
  アルバムのトリを務める大作「Reborn」も素敵なスラッシュエピックに仕上がっています。

Angelus Apatrida - The Call



9. 
Attomica『Attomica IV』

  ブラジルを代表するベテランスラッシャーの変わらぬスラッシュ魂が込められた4thアルバム。
  数秘学にハマった前マネージャーに諭されAtomicaに変えてからサッパリだった彼らですがAttomicaに戻して原点回帰と言った感じでしょうか。(数秘学といえばCSI:NYに登場した殺人鬼シェーン・ケイシーが使ってましたね。ちなみにシェーンを演じたEdward FurlongといえばT2のジョン・コナー役が有名で成人してからのその変貌ぶりに話題になったこともありました。このFurlongと僕が履修している計量経済学の教授がそっくりすぎるんですが、誰にも分かってもらえません(笑))

Attomica - Attomica IV



10. 
Aura Noir『Out to Die』

  ノルウェーのベテランブラッケンドスラッシュメタルバンドの5枚目のフルレンス。
  今作はギターリフに刻みの細かさに加えて低音域での蠢きという不気味さを交え、いつも以上の不穏さを湛えています。
  ブラッケンロールとまではいかないまでも、ロックンロール性を高めた本作は個人的に彼らのベストアルバムだと思います。

Aura Noir - Out to Die


11. 
Black Breath『Sentenced to Life』

  シアトルのスラッシュ/クロスオーバーバンドの2ndフルにして最高傑作。
  まず、『Kill'em All』と「Sentenced to Life」に掛けたジャケがこのアルバムの素晴らしさを物語っています。
  特に表題曲のテンションの高さはスラッシュ史の1ページを飾るに相応しい名曲だと思います。

Black Breath - Sentenced to Life



12.
BLIND GRAPH『Six...』

  日本産ヘヴィロックバンドのデビューEP。
  日本人だからこそ作り得る叙情的なメロディに近代的なへヴィネスをブレンドした佳曲が居並びます。
  かつての札幌メタルを聴いているような世界観も今では稀少な存在でしょう。


13. 
Chronosphere『Envirusment』

  スラッシュメタル界の新興勢力ギリシャ勢の新鋭のデビュー作。
  このバンドも声が良いので安心して聴いていられます。
  もちろん、徹頭徹尾スラッシュビートな根性も素敵です(笑)

Chronosphere - Envirusment




14. 
cocklobin『Iris』

  音楽的に名古屋系を継承するcocklobinのフルアルバム。
  babysitter時代からLaputaのakiさんの歌声に似ていると言われ比較され続けてきましたが、今作で遂にLaputaに並んだと言えるのではないでしょうか。
  個人的にはLaputaの『麝~ジャコウ~香』と同等の評価をしています。
  小細工なしで90年代V系の空気を再現しより高いレベルへと押し上げた彼らの楽曲はもっと一般的に注目されて欲しいんですが、これが時代の流れというものなんでしょうね。。。

cocklobin - Iris



15. 
Corrupt『Slavestate Serenades』

  2004年発売の傑作デモ『Born of Greed』以降、メンバーが所属している大人気のEnforcerに時間を取られながらも着実に力をつけていったCorruptの1stフル。
  今作でもインテンスなスラッシュメタルを貫いて、わずか29分の時間の流れを駆け抜けていきます。
  Enforcerついでに人気になってくれないかな(笑)

To be continued...

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2012年に聴いたシングル厳選集

2013.01.22 - 音楽全般
こっちのブログ放置してました...というより書く暇がありませんでした(甘え)
ほぼ毎週なにかしらのライブを観ていたので書く内容はあるんですけどねー...

そんなことは置いておいて、

今年の新譜で印象に残ったものをダラダラと書き連ねていきます。



Tunes (Bands in alphabetical order): 主にシングル曲や曲単体で気に入ったものをリストアップしました。

1. AKB48 「UZA」
  相変わらず10月発売曲はカッコいいですね。
  PVの世界観も素敵で、久しぶりにゾクゾクする感覚を覚えた気がします。
  最近の48系のシングル表題曲は初聴きの印象が物凄く良いものが占めていたと思うのですが、こういったスルメ系(それでも十分キャッチーなんだけど)でメッセージ性の強い楽曲はデビュー時から得意にしていた部類なので安心しますね。
  今年は多忙+当らない(泣)で結局2回しか公演観に行けませんでしたが、果たして来年は何回観に行けるのかな...

AKB48 - UZA




2. Black Gene for the Next Scene 「Thirsty」

  ex.ヴィドールのラメ(現Rame)さん、XodiackのErosことIceさんらが2011年に結成したバンドのデビューシングル『DOOM』に収録の楽曲。
  基本のサウンドはBlind GraphやBULL ZEICHEN 88なんかに近い近未来的ヘヴィロックという感じで、デジタル要素も多く散りばめられていつつ無機質ではない切なさ溢れるメロディが魅力的なバンドです。(時折、解散してしまったluzmeltを思い起すのは僕だけでしょうか(笑)。)
  ギターの刻さん(ex.バビロン)作曲によるこの「Thirsty」でもビート感と叙情性の融合が高いレベルで達成されています。
  上記バンドやADAPTER。、PLUNKLOCKなどのデジロック系が好物の方は是非。

Black Gene for the Next Scene - Doom



3. 
DaizyStripper「彼女はエメラルド」

  ミニアルバム『HUMALOID』に収録の1曲。
  アルバム、シングル各3枚という驚異的なリリースラッシュに明け暮れた1年を経てもその才能は枯渇という言葉を知らないみたいですね(笑)
  特にPVも作られたこの楽曲は激しいドラム、ギターリフに負けない夕霧さんの空間を切り裂くハイトーンがなんとも心に響きます。
  ラスサビ前の溜息も艶っぽい(笑)

DaizyStripper - HUMALOID




4. 
DEATHGAZE「Dead Blade」

  会心作『CREATURE』を経ての超激重チューン。
  PVで弦楽器隊3人が扇風機ヘドバンしてる姿やサビまでのブルータルパートはメタルバンド以外の何物でもないですね。
  一転してサビでは地下室腐敗臭的叙情性(?)のデスゲ節が炸裂しています。
  繋がりが深くサウンドにも多くの共通項を残してきたlynch.がスクリーモやハードコアな路線へと進んでいる中、こうした名古屋系の名残を未だ色濃く配するDEATHGAZEの様な存在は個人的にとてもありがたいです(笑)。

DEATHGAZE - DEAD BLAZE



5. 
exist✝trace「KISS IN THE DARK」

  メジャー移籍後初のフルレンス『Virgin』収録曲。
  メジャーデビュー後は男装の麗人的なコンセプトにとらわれすぎて「らしさ」が薄くなっていた気がしますが、このアルバムではmikoさんとのデュエットが大々的にフィーチャーされるなどメジャーデビューしたからこその新境地も見えてきたんではないでしょうか。
  この1曲もシアトリカルな展開も織り交ぜながら以前より強力にそして説得力の増したメロディアスなサビがとても綺麗です。
  こういう風に無理に男の面を意識しない楽曲の方がカッコよかったりするんですが、これからはどういう方向で進んでいくのでしょうかね。

exist†trace - virgin



6. 
GALEYD「Crimson Chain」

  DELUHI亡き今、彼らの衣鉢をしっかりと継承するGALEYDのミニアルバム収録曲。
  もちろんDELUHI的な楽曲も素晴らしいですが、サビにGALEYDらしさが刻まれたこの1曲は特にカッコいいです。
  こういった質の高いオマージュバンドは理屈抜きにしてカッコいいですよね。
  オリジナリティも大事ですが、楽しむために音楽を聴くなら、こんなにカッコいいバンドを「他のバンドに似ているから」という理由だけで毛嫌いしてしまうのは本当にもったいないです。

   GALEYD - Infitium



7. 
GOTCHAROCKA「Hydrag」

  ヴィドールの樹威さんが満を持して結成したバンドのデビューシングル。
  樹威さん以外のメンバーもex.PhantasmagoriaのJUNさん、ex.Sugarの真悟さん、ex.しゃるろっとの十夜さん、さらにサポートドラムにTEROさんとオールスターみたいなメンツ。
  作曲面での軸は樹威さんとJUNさんのようで、メロコア、ロックンロールの様な要素が強いJ-Rockです。
  こんな多才なメンバーが集まったので楽曲の幅は広いですが、この「Hydrag」だけでもGOTCHAROCKAの魅力が十分伝わるアンセム的な名曲です。
  樹威さんの歌い方、楽曲など決してGOTHAROCKA=ヴィドールとはならないですが、ファンとしてはこうしてバンドで歌ってくれる樹威さんの姿が見られるだけで嬉しいですよね。

GOTCHAROCKA - Hydrag



8. 
MERRY「群青」

  アルバム『Beautiful Freaks』後初のシングル。
  基本は同作の路線の延長線上にあるんですが、ガラさんの声だからこそ伝えられる世界観を存分に味わえるメロディがさらに進化している気がします。
  なんというか、「泣けそうで泣けない」っていう感じですかね。この寸止め感は一聴してすんなり馴染むものではないかもしれませんが、だからこそ何度も聴く価値があると思います。
  年明けの新曲も楽しみです。

MERRY - 群青



9. 
MoNoLith「コブラ」

  『Innocent[PLAY]er》》Fast:Forward』収録曲を最新シングル『Love & Vicious Key』にてリメイク。
  最近のMoNoLithは柳さんの変幻自在なヴォーカルを無理やり詰め込んじゃってる感じがしてピンとくるものが少なかったのですが、このリメイクでの編曲術は奇跡とも言えます。
  妖艶な雰囲気を増したサウンドにオリジナル発表時にはなかったグロウルとホイッスルを組み込んだアレンジでシングル表題曲を喰ってしまった感があります(笑)。
  個人的に『白夜』までのMoNoLithの楽曲が大好きだということもありますが、ここ2作で既発曲の再録が表題曲より出来が良いという状況はなんだかもどかしいです。
  ただ、ライブの楽しさ、完成度は相変わらず素晴らしいですし、来年以降も新曲を楽しみに待ちたいと思います。

MoNoLith - Loving&Vicious Key



10. 
Sadie「Rosario-ロザリオ-」

  近年のV系のトレンドとも言えるディル化を最も高い完成度で達成した楽曲の1つ。
  ブラックメタル的なトレモロリフ、朗唱、ギャングパート、そして切なすぎるサビのメロディ。全てが完璧で隙のない1曲です。
  その後のミニアルバム、フルアルバムともに「既定路線」に収まってしまったのは少々残念でしたが、このポテンシャルをこれからも発揮していただきたいです。

Sadie - Rosario-ロザリオ-




11. 
SKE48紅組「声がかすれるくらい」

  『片想いFinally』Type B収録の1曲。
  まず何よりもメンバーが素晴らしいのですが、それ以上にPENICILLINの名曲「CRASH」を思い起させるリフに先導された松井玲奈さんのソロでの歌いだしが見事。
  ドラムやギターなどが薄っぺらいのは相変わらずでいい加減改善して欲しいんですが、それを補って余りある艶っぽさがあの歌い出しに込められています。
  それにしてもSKEはセレクション8の変遷とかいろいろ鑑みると層が厚いなーと思いますね。

SKE48 - 声がかすれるくらい(紅組)




12. 
ViViD「REAL」

  今年も大活躍の1年だったViViDですが、どんなに売れてもぶれることのない意思の強さが伝わった1曲。
  2Aメロ後に組み込んだ2A'メロによってもたらされた起伏と各楽器の表情が際立ったサウンドプロダクションがメジャーという環境をコントロール出来ている彼らの強みを表わしていると思います。
  来年はどこまで伸びていくのか、そしてV系シーンをどこまで引っ張っていってくれるのか、楽しみですね。

ViViD - REAL



13. 
ZUCK「罠」

  2人体制になってから初のフルアルバム『遺伝アルゴリズム』収録の1曲。
  2人体制になってからのメロディの充実ぶりは目を見張るものがありますが、歌詞の面白さも増したと思います。
  kiyoさんのプロデュース能力の高さを裏付けたともいえますが、それ以上に彼らのポテンシャルの高さを示す佳曲です。
  まだ、アルバム1枚としては1曲1曲の繋がりが弱いというか、ベスト盤みたいな感じがして1枚通して聴くことはほとんどありませんが、そうした部分は今後自然に完成していくと思います。

ZUCK - 遺伝アルゴリズム




14. 
シド「走馬灯」

  アルバム『M&W』から休むことなく発表されたシングル『V.I.P』のカップリング曲。
  『M&W』はマンネリ化が進行し過ぎてあまり琴線に触れる部分は少なかったですが、このシングルは表題曲含めて素晴らしかったです。
  鈍色のキャンバスをバックに少しくすんだオレンジ色を緩やかな曲線で描いたような雰囲気で、こういった曲が1~2曲でもあれば『M&W』も少し変わったのでしょうが...(『M&W』はアルバムを1枚通して白い画用紙に鉛筆で描かれたカッコいい都心の風景画という感じで真ん中にセピア地に青墨で描かれた「S」がポツンと浮いてしまった、という印象でした。)
  10周年企画も続々と進行しているみたいですが、これからもシド流のロックを沢山聴かせてほしいですね。

シド - V.I.P



15. 
ユナイト「失望エミュレーター」

  2ndアルバム『MEANiNG』からの最凶ナンバー。
  デビューしてまだ2年経っていませんが、もうスタジオ音源ではこういう曲はやらないのかなとも思っていたので、かなり嬉しいです。
  ユナイトは「world wide wish」や「絶望クリエイター」等の楽曲、そしてライブでの激しいアレンジがカッコいいのでもっとこういう曲を増やしてほしいんですが、今後はどうなるんでしょうか...(笑)

ユナイト - MEANiNG


アルバム編は次の記事で。

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 プロフィール 
HN:
KJ
性別:
非公開
 合法幼女症候群 on タワレコ 
NO 合法幼女症候群 NO LIFE
『合法幼女症候群』エモとモエ(萌え)を融合させた新感覚のRinaとNatsumiによる"モエーショナル アイドル
 TOWER RECORDS