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2024.04.25 - 
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2013年楽曲選 J-Rock編

2014.01.16 - 音楽全般
今回はJ-Rock編。

J-Rockっていうのはいわゆるヴィジュアル系ですね。
たまに自分達はヴィジュアル系じゃないよ、
とかヴィジュアル系は卒業しました
みたいなバンドがいるので広義のヴィジュアル系という意味でJ-Rockという単語を使っています。

ではさっそく見ていきましょう。

1. cocklobin/schnee

cocklobin/schnee


今年の2月に残念ながらその活動に幕を閉じるcocklobinのシングル3部作の第1章。

一昨年のアルバム「Iris」でcocklobinたる存在感を見せつけた彼らだが、
そこから初めての音源となるこの作品ではまだまだ大きな可能性を秘めている事を感じさせてくれた。

印象的な高音リフから始まる表題曲は
cocklobin史上最も慟哭という言葉が似合いそうな一曲。
個人的には名曲「black」に匹敵する感動を憶えた。
カップリングのcanariaは彼らが得意とするミドルテンポのバラード。
甘美な低音、ウィスパー、ファルセット、胸を締め付けるハイトーン、niguさんの魅力がフルに発揮されたメロディラインは見事。

(去る12月、彼らの最終作となるミニアルバム「CHRONUS」が発表されましたが、
そこには疾走曲が収録されていませんでした。
僕はこれを勝手に3部作と合わせて聴けというメッセージだと思って勝手にプレイリストを作って「CHRONUS完全版」として毎日聴いていますw)

その活動が終わりを迎えるのは非常に寂しい事だが、
最後まで手を抜かずこれだけ素晴らしい名作を残してくれた事を感謝したい。


2. DIR EN GREY/THE UNRAVELING

DIR EN GREY/THE UNRAVELING


言わずと知れた日本を代表するバンドによるミニアルバム。

収録されたのは新曲1曲に加え、過去の名曲を再録した6曲(完全生産限定盤では別ディスクにさらに1曲収録)。
その新曲が素晴らしい。
DIR EN GREY流のリフワークが基本的には6th辺りからは大きく変わっていない事を認識させられ、
さらに怪しげな音階使いに誰にも真似の出来ないディル独自の世界観の具現化が託されている事が分かる。

「業」や「Unknown.Despair.Lost」なんていう”虜”には垂涎もののカバーがあったり
「かすみ」や「Bottom of the death valley」という名バラードのカバーがあったりと
なんとも興味深い1枚になっている。

前者の様に以前から激しかった楽曲は原型を留めないほど激しく、
後者のような激情の曲は以前を遥かに凌ぐ感情移入ぶりで激しく心を揺さぶられる。

完全生産限定盤のみ収録の「MACABRE」の再録も必聴といえるほど完成度は高い。

完成度が高いというのは当然と言えば当然ではあるのだが、
それでも10年以上経った今でも何ら違和感なく現在のDIR EN GREY像に溶け込む”Dir en grey”のポテンシャルの高さには驚かされるばかりだ。


3. lynch./EXODUS-EP

lynch./NIGHT


今やヴィジュアル系を引っ張る存在になったと言っても過言ではない5人組バンドによるミニアルバム(EP)。

本作では英詞への翻訳を増田勇一氏が担当。
個人的には日本人の書いた英語詩は上手くリズムやメロディに乗っからないので好きではないのだが、
この作品でもそれが若干ネックとなっている。

それ以外は非常に高品質のスクリーモを披露しており、
近作のシングル群で抑え気味だったデスボイスの多用もあって攻撃的で爽快な一枚になっている。

lynch.の曲はそれまで青を強めに発色したモノクロ風の写真という印象だったのだが
本作では非常にカラフルな印象を受けた。
おそらく、初めて全メンバーで作曲を試みて、
結果として悠介さんの作曲した曲が収録されたことなども関係しているのだろう。

この変化が今後どのような化学反応を引き起こすのか非常に楽しみである。


4. MEJIBRAY/アプリオリ

MEJIBRAY/アプリオリ


すっかりおなじみになったMEJIBRAYのシングル。
一昨年、モンスターアルバムとなってもおかしくなかったアルバム「Karma」を発売して以降も
高品質な作品をリリースし続けているが
この作品はその中でも群を抜いて出来が良かった。

このバンドの強みは暴虐パートとメロディアスなパートの繋ぎが非常にスムーズで自然である事だが、
この表題曲ではそれが顕著に表れていた。

またピアノ、ストリングスのアレンジなどの細かい芸風もレベルが上がってきた感がある。
相変わらずギターソロは美しくストーリー性のある仕上がりで広く評価されるべき存在だと思う。


5. MoNoLith/-mosaic-

MoNoLith/解剖


仙台出身ツインボーカルバンドのフルレンス。
上記YouTubeのリンクを貼った「解剖」はType Bにのみ収録。

大傑作「fiction」発表以降、
ツインボーカルを活かす事にこだわり過ぎた結果なのか、
今ひとつMoNoLithの良さである胸を締め付けるメロディラインのある楽曲が少なかったのだが、
今作では久しぶりに「MoNoLithを聴く意味」を再認識できる一枚になった。

その理由として大きいのはシングル群がアルバムの中での一曲として大きく機能していたこと、
「Miss COMPLEX」や「わらべうた」のようなアクセント曲の存在、
そしてバラード曲でのメロディの多様性が挙げられる。

特に最後のメロディの多様性は前作では弱点だった部分なので、
ここが大きく充実した時点で本作が名作となることは必然だったといえる。

ちなみに個人的にはサイン会でメンバーに内定を祝ってもらった思い出深い一枚でもあるw


6. NOCTURNAL BLOODLUST/Grimore

NOCTURNAL BLOODLUST/Sphere


ヴィジュアル系の枠を超える実力で一気にシーンを席巻しつつあるバンドの1stフル。

デビュー直後は7種類のヴォーカルを使い分けると言われ話題になったが、
本作ではそういった色もの的な扱いではなく単純に楽曲の良さで勝負できる存在になった(元からそうだけどw)。

特筆すべきはPVも作られた「Sphere」で尋さんの新たな魅力を発見できる稀代の名曲となっている。
もちろんこれまで通りデスコア系の曲でもその実力を遺憾なく発揮している。

年末に発表されたOMEGAも素晴らしい出来でその勢いは留まるところを知らない。
今年も要注目の存在である。


7. Sujk/Arkhelism2

Sujk/Save Your Soul


ex. DELHIのドラムSujkさんによるソロ第2弾。
しかも今回はDELHI解散以降初めてJuri、Ledaの3人が集まる、
しかもその曲の作詞作曲がLedaさんということで大いなる期待が寄せられた。

結果として、このArkhelism2はその期待を遥かに超える作品となり、
DELHIファンはもちろんその他のヘヴィロック好きをも唸らせる作品となったといえる。

ヴォーカル曲7曲全てでJuriさんがメインヴォーカルをとり、
Sujkさんもシャウト、スクリームを交えるという部分も堪らない要素であろう。

Ledaさん作詞作曲の「Where I Stand」はまさにDELHIそのもの。
そして他の曲でも随所にDELHIらしさを感じられた。

しかし東洋的、遊牧民的な旋律美は新鮮で
Sujkさんの作曲・編曲能力の高さを強く感じる一枚となった。


8. V.A./DEAD END Tribute

Vo.宝野アリカ、Gt.SUGIZO、B.TOKIE、Dr.ササブチヒロシ/Serafine


HYDE、清春、akiなど豪華な参加アーティストが話題となった日本のヴィジュアルロック界に多大な影響を与えたDEAD ENDのトリビュート盤。

その豪華な参加陣に負けぬDEAD ENDの楽曲の強さは流石の一言。
中でもやはりオープニングを飾る「Embryo Burning」とトリを飾る「冥合」の世界観は凄まじすぎる。

こうしたアクの強い楽曲、参加者のなかでも一際輝いていたのが
宝野アリカ様である。

アリカ様が担当した「Serafine」はDEAD ENDの終末にあたる『ZERO』収録のバラードであるが
この曲とアリカ様との相性の良さには驚いた。
まるで菅野洋子さんがプロデュースしたような雰囲気が感じ取られ、
あたかもfiction junction ALIKAとでも形容したくなる一曲となった。

他にもakiさんの絶唱が光る「Sacrifice of Vision」、
ドリィアアアアなどのMORRIE節の見事なまでの再現をみせたHYDEさんによる「Embryo Burning」、
Borisの孤高の存在感が活きた「冥合」など全曲がハイライトといえる完成度。

おそらく日本のトリビュート盤史上もっとも原曲への愛が込められていてレベルの高いものになったのではなかろうか。
(普通は事務所が推したい新人などを無理矢理ねじ込む事があって興醒めするのが関の山というところだが、このアルバムにはそんな欠けらが一切見受けられなかった。)
トリビュート盤を出すなら今後もこれぐらいの熱意で取り組んでほしいものである。

ちなみに当のDEAD ENDも現役バリバリで今なお進化し続けているのでこちらも今後の動向が楽しみである。

9. vistlip/CHRONUS

vistlip/Nearly Equal


5人組バンドによる3rdフル。

同じく去年発売されたミニアルバム『GLOSTER』と迷ったが、
本来のvistlipの良さが強く滲み出た一枚という事でこちらを選んだ。

「思い出CG」や「彩」など攻撃的なvistlipが好きな方には『GLOSTER』をお勧めする。
本作の良さはシングル曲と他の曲との差を感じないということだ。
世界観の温度差という意味でも、楽曲のクオリティという意味でも
差を感じないので70分近い大作でありながら、
胃もたれせずに聴ける。

最近のvistlipの状態の良さが随所に散りばめられた名盤。


10. アヲイ/絶望の太陽

アヲイ/絶望の太陽


5人組バンドによる4曲入りシングル。

とにかく表題曲がカッコよすぎる。
アヲイはムック的な部分、ディル的な部分、蜉蝣的な部分を持ち合わせていて
その絶妙な配合が独自性を醸し出す所以だと思っているのだが、
今作ではそこからさらに一歩進んだ印象。

ヴォーカルディレクションは確かに京さん直系なのだけど、
その感情の写し方、移し方、フィニッシュへの導き方はオトギさんの個性が強く出ている。

リフやリズムでの表現も確実に多彩になっており、
さらなる飛躍が楽しみな一枚となった。



以上、10枚を挙げてみたんですが、他にもbaroque、Black Gene for the Next Scene、
D.I.D、CodeRebirth、DEATHGAZE、DIAURA、the GazettE、GOTCHAROCKA、La'veil MizeriA、
LIPHLICH、Lustnot.、MERRY、MUCC、R指定、Ru:natic、Tokami、
VOW、グリーヴァ、12012、The 3rd Birthday
なんかが印象に残りました。
というか10枚に入れたかった...w

新人ではCodeRebirthのような近年のデスコアトレンドを取り込んだ正統派系、
La'veil MizeriA、Ru:naticのようなかつてのコテ系のリヴァイバルバンド
の存在が大きかったです。

特にRu:naticのドルフィンヴォイスには驚かされました...

Ru:natic/黒薔薇族ノ招待状 鏖



今年も年明けからDIR EN GREYのニューシングルなど
アツい一年になりそうです!

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2013年楽曲選 メタル/エクストリーム音楽編

2014.01.12 - 音楽全般
2013年に発売されたアルバム、シングルの中で個人的に気に入ったものを厳選に厳選を重ね書き連ねてみます。

いつも好きな曲がありすぎて収拾がつかなくなるので今回は良く聴くメタル/エクストリーム音楽、J-Rock、アイドルの3カテゴリーに絞り、更にその中から各10枚を選びました。

表記は左がアーティスト名、右がアルバムタイトルでアーティスト名のアルファベット順(次に50音、数字)に並べてあります。

YouTubeのリンクは個人的にお気に入りの一曲を選んで貼ってみました。
動画の判断材料はあくまでも個人的な趣向なので、
もしその一曲が琴線に触れなくてももう2,3曲聴いて真価を確かめる猶予を頂けると幸いです。
と言っても、僕のセンスは割とミーハーだと思うのでキャッチーなものになりやすいと思うのですがw

ではよろしくお願いします。


メタル/エクストリーム音楽楽曲10傑

1. Æther Realm/One Chose by the Gods

Æther Realm/One Chose by the Gods


アメリカのメロディックデス/フォークメタルバンドの1stフルレンス。
何度聴いてもアメリカではなくフィンランドのバンドだと錯覚してしまいそうになるが、
特に北欧系のルーツを持つ人物もいない様子。

ギャングヴォーカル、ハーシュヴォーカルに叙情的なメロディが絡み、
さらに流麗なギターソロが絡む様にアメリカのドライな音楽要素は一点も感じられない。
(あ、アメリカを貶しているわけではないのであしからずw)

さらに一曲一曲のクオリティが高くどこがハイライトでもおかしくない完成度。
特にタイトル曲とOakの出来は白眉。

売れ始めるとすぐにアメリカナイズドされ個性の薄いメタルコア化してしまう本場のフィニッシュバンド達にその爪の垢を煎じて飲ませてやりたい心境になるw
(アメリカを貶しているわけではry)


2. Buckcherry/Confessions

Buckcherry/Gluttony


2000年代のアメリカンロックンロール界を引っ張ってきたバンドによる貫禄に満ちた作品。
聖書の七つの大罪(傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲)を題材にしたコンセプトもさることながら、
贅肉のないシンプルかつソリッドな楽曲も素晴らしい。

ジョシュの声の力、歌詞の力が活かされまくった1枚。
最後にDreamin' Of Youという爽やかなバラードで締める構成も素敵。


3. Bring Me The Horizon/Sempiternal

Bring Me The Horizon/Sleepwalking


イギリスで大人気のデスコアバンドの4thフル。
本作は本国イギリスで初登場3位という快挙を成し遂げている。

元々は若さだけが取り柄のような勢いだけのデスコアバンドという印象だったBMTHだが、
その頃から叙情性への憧れが垣間見られ前作で大幅にKeyやシンセを導入、
今作でギターを失った代わりにKeyを正式加入させその世界観を昇華させたという形である。

3rdでやりたかったことが音で表現できるようになったことに加え、
Vo.オリバーの表現力が格段に進化したことがこのアルバムの充実具合に直結しているといえる。

LostprophetsやはたまたDeftonesの様なエモーショナルの真髄に急速な進歩で近づいている事は驚き。
特にSleepwalkingはビッグアンセムとして大きなフェスで観客を呑み込みそうな一曲である。

かつてのファンや大きな緩急が大好きだった若者には賛否の分かれる内容かもしれないが、
それらを捻じ伏せる威風堂々とした一枚。


4. evil/2nd demo

evil/2nd demo Trailer


ヘドバンVol.2でも特集記事で紹介された日本のブラック/スラッシュメタルバンドのフルレンスデモ。
ジャケットが示す通り、提示される音は徹頭徹尾初期SODOM。
そこに邪悪な日本語歌詞が乗る様はまさに狂気の沙汰。

かといって音楽的に破綻している部分は一切なく、
近年のオールドスクール回帰的な括りの中でも一際異彩と荒削りながら楽曲の魅力を放っている。


5. HACRIDE/Back To Where You've Never Been

HACRIDE/Edification of the Fall


フランス産プログレッシヴメタルバンドによる4thフル。
本作でもToolとMeshuggahのハイブリッドとも言うべき楽曲を収録。

Strapping Young Lad色が強くなり、時折Deftonesの様な世界観も垣間見られる。
とにかく一曲一曲の密度が濃く長尺曲でも単調になる瞬間は一瞬たりともない。

幅広い層に浸透しそうな高い完成度を誇る一枚。
個人的には去年のベストアルバム。


6. Hamferð/Evst

Hamferð/Við teimum kvirru gráu


フェロー諸島のドゥームメタルバンドによる1stフル。

音楽的にはKatatonia、Paradise Lost、My Dying Brideといったメランコリックなドゥームメタルの衣鉢を継ぐものだが
ヴォーカルの激情度合いが凄まじい。

フェロー諸島と言えばTyrで2013年はそのTyrも新譜を出していたが、
このHamferðの登場で一気に霞んでしまった。

グロウルと朗唱のコントラストはただただ凄まじい。
若干、CrowbarやZoroasterのようなアメリカのスラッジ系の雰囲気も感じられるバッキングも素晴らしい。


7. In Vain/Ænigma



ノルウェーのプログレシッブデスメタルバンドによる3rdフル。

これまでも難解ながらも疾走感と重厚感を融合させたキャッチーが魅力だったIn Vainの楽曲だが、
本作ではリフ、メロディ、構成においてさらに一段階キャッチーさのギアが上がった印象。

かといって敷居を下げたわけではなく、
その世界観から漂う崇高さは相変わらず。

前作よりも音圧は下がってもう少しゴシックメタル寄りになった印象だが、
それによってヴォーカルレンジの豊さがより活きるようになった。
Sindre(Key)のクリーン・朗唱、
Kristian(Bass)のとち狂ったようなハーシュヴォイス、
その二人を抑えつける程の鬼気迫る絶叫を響かせるAndreasの咆哮。
この三位一体のヴォーカルの高品質な混合だけでも聴く価値あり。


8. Manierisme/フローリア

Manierisme/私のフローリア


Jekyll氏による単独ブラックメタルプロジェクトのデモ。

それまでのオールドスクールなブラックメタルスタイルは
音質の劣悪さに感じられる程度に留まり、
大幅にクリーンヴォーカルを導入した事によりシューゲイザー的な雰囲気が強くなった。

クリーンヴォーカルといっても肯定的な意味でかなり不安定なものなので、
以前と同様廃墟で一晩過ごすような恐怖心は衰えていない。

少しお洒落な雰囲気を感じられ、
夢野久作から江戸川乱歩に作風をチェンジしたという趣であろうか。

今後もこの路線を推し進めていくのか興味深いところである。


9. Violator/Scenarios of Brutality

Violator/Endless Tyrannies


ブラジル産新世代スラッシャーの3rd。

衝撃のデビューを果たした1stの頃のリバイバル型スラッシュの形はそのままに
アンディ・クラッセンのプロデュースによりタイトになった楽曲、演奏がこのバンドの格を上げてくれた印象。

二年前にPyoveliが歴史的名作を出してから自分の中でのスラッシュメタル史が進んでいかないんだけど、
Lost Society、Farscape、Gama Bomb等々、相変わらず名盤は続々と産まれている。
今年は再びスラッシュ熱を高めてくれるようなバンドの登場に期待。


10. 兀突骨/影ノ伝説

兀突骨/復習ノ祝詞



日本の三人組サムライメタルバンドによる2ndフルアルバム。

今作は武田信玄の影武者を題材にしたコンセプト作。
全体的に長尺曲が多いが、
相変わらずの高畑氏のベースプレイの鮮やかさと
新加入のギター高橋氏の流麗なギタープレイもあって
終始緊張感を保った時間が流れる。

高畑氏のグロウルは世界でも屈指の美声で
スラッシュメタルを基調とした楽曲が声が入るだけでブルータルデスメタル然とする存在感は見事。

ラストにPINK FLOYDのOne of These Daysのカバーが収録されているが、
耳にまとわりつくベース音が心地よい。




他にもGama Bomb、Carcass、Lost Society、Farscapeなんか好きでしたが、
2013年は近年まれにみるメタル/ラウド系接触機会の少なさでした。

あとは、2012年に比べてアヴァンギャルド系を聴く機会が少なかった気がします。
たぶん、沢山新譜出ていたんでしょうけど、
情報を求めなさ過ぎてだいぶ受動的になっていました。

ライブもノイズ系中心で純然たるメタルライブはラウドパークぐらいでそこも目当てはBABYMETALだったわけで
自分も変わったのかなーなんて思ってます(←前からかwww)

今年はどんな激しい音楽に出会えるのか楽しみです。

長くなるのでJ-Rock編は次の記事で

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2013年上半期お気に入りアルバム その2

2013.07.24 - 音楽全般
16.Skid Row 『United World Rebellion - Chapter One』
  ・世間的にどんな評価であれ快活な迷いのないサウンドが聴けただけで感涙
  ・のっけから「Monkey Business」の様なブチアガリ曲炸裂で失神寸前
  ・Johnny Solingerもこういうのずっとやりたかったんだよね(涙)
  ・欲を言えばもっとScotti曲が聴きたいですがね

Skid Row - United World Rebellion-Chapter One




17. 
Stone Sour『House of Gold & Bones Part 2』

  ・一大コンセプト作を完結させる第2弾
  ・楽曲単体でも完成しているのは前作と同様
  ・コリーの声は正義!

Stone Sour - House of Gold & Bones Part 2



18. 
Sujk『Arkhelism2』

  ・元DELUHIのSujkさんソロ作2枚目
  ・なんと!Ledaさん曲収録!それをJuriさんが歌っているとあっちゃあ神曲間違いないに決まっています
  ・1曲目からホーミー等、民族音楽度高めのサウンドでツボ
  ・バラードのレベルも高くSujkさんの作曲能力の高さを実感

   Sujk - Arkhelism 2



19. 
Tokami『Synchronicity』

  ・これまでのB級感から脱却して一段とクオリティを高めた傑作
  ・特に「憂鬱なる不確かな明日、微笑みの先についた嘘」は中間部のギタースクラッチが余計な気もしますが、確実に彼らの代表曲にのし上がる一曲

Tokami - Sychronicity



20. 
vistlip『GLOSTER』

  ・アルバム、ミニアルバム、シングル全てを含めて最高傑作といっても過言ではない完成度(どういうvistlipが好きかにもよるんでしょうけど)
  ・相変わらずvistlipを好きになればなるほど深く沁み渡る歌詞が素敵
  ・海さん大活躍!
  ・知らなければ瑠伊さん曲だとは誰も思わないであろう「Pinocchio」は痛快な歌詞含め強烈

vistlip - GLOSTER(lipper)



21.
アヲイ『絶望の太陽』

  ・オトギさんのVo力に磨きがかかりまくって大変な事になってるマキシシングル
  ・昨年のアルバム以降、確実に作曲力がワンステージ上がってますね

アヲイ - 絶望の太陽



22. 
さくら学院『さくら学院2012年度 ~My Generation~』

  ・今年の全アイドルの音源を霞ませた(あくまで個人意見ですがw)名盤
  ・「すいみん不足」の歌詞は当然オリジナルCHICKSの歌詞ではないけどこっちの方が可愛いから良いですね
  ・ユニット曲以降の全体曲は中元すず香さんwithさ学コーラスと言っても過言ではないくらい彼女の声が際立っていて素晴らしやーーーです
  ・言わずもがな「桜色のアベニュー ~from SUZUKA~」は上半期No.1アイドルソング
  
さくら学院 - さくら学院2012年度~My Generation~



23. 
ハルシオン『The Attitude of Devil -Incubus-』

  ・BORNに近い楽曲に若干の不安定さがカオスさを醸し出しているVoが見事な1枚
  ・上京後も順調に良曲を輩出するあたり、明るい未来が待ってそうですね

ハルシオン - The Attitude of Devil - INCUBUS-




24.
摩天楼オペラ『喝采と激情のグロリア』

  ・大々的なスケールのオーケストラサウンドを完全に掌握しきった見事なアルバム
  ・全メンバーが確実なスキルアップをアルバム毎に続けているのも凄まじいです

摩天楼オペラ - 喝采と激情のグロリア




25. 
兀突骨『影ノ伝説』

  ・サムライメタルバンドによる影武者を題材にしたフルレンス
  ・1曲目のイントロから黒沢映画のサントラな世界観、そして間髪いれずにいつもの猪突猛進サウンドへ転換
  ・相変わらず高畑さんのデスヴォイスは美しい
  ・Pink Floydのカバーも自然にハマっています

兀突骨 - 影ノ伝説



26.
12012『DEICIDA OF SILENCE』

  ・『12012』で変身したディル的メタル路線継続
  ・『SEVEN』の張り裂けるような(京さんのそれとはまた違った味わい)歌い方が大好きで、楽曲も一番魅力的だったと考えている自分にとっては複雑ですが、カッコいいから何も文句は言えませんw

12012 - DEICIDA OF SILENCE




詰み音源なども早々に消化して年末のレビュー時には間に合わせたいものです。

以上。

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2013年上半期お気に入りアルバム その1

2013.07.23 - 音楽全般
Albums(ディスクトータルで好きなものを挙げました)
※スラッシュ系に関しては詰み音源やデジタル化する暇がなかった事情もあり少なめです

1.Amorphis 『Circle』
  ・Jan Rechbergerの過去にも使ってなかったようなツーバス等のリズムが新鮮
  ・近作の中ではデス要素多めになり満足度高し!
  ・カレワラではないものの叙情的な物語も秀逸

Amorphis - Circle



2.
BABYMETAL 『メギツネ』

  ・通常盤収録の「紅月-アカツキ-」ではSU-METALの能力が最大限発揮されたヴォーカルオリエンテッドなメロディックメタル
  ・初回限定盤収録の「おねだり大作戦」ではYUIMETAL&MOAMETALによるBLACK BABYMETAL節炸裂のある意味キラーチューン。フレッドダーストのヴォーカルサンプリングやイントロのアルペジオリフなどlimp bizkit愛が微笑ましい(というよりMy Generationそのものか?w)。

   BABYMETAL - メギツネ<通常盤>


BABYMETAL - メギツネ キ盤<初回生産限定盤CD+DVD>



3.
baroque 『ノンフィクション』

  ・baroqueであるアイデンティティとも言える晃さん曲の完成度の高さ
  ・キズナはどうしてもEXILEに聴こえてしまってアレだけど、それ以外にも佳曲が目白押し
  ・再びあの二人だけになってしまいましたが、どうなることやら

baroque - ノンフィクション




4.
Bring Me the Horizon 『Sempiternal』

  ・ヤンチャ坊主が大学3年生になってようやく厨二病を捨てきれた的名盤
  ・アルバム内でマンネリ的な印象も受けるけどリードトラック「Sleepwalking」はじめシンガロングの強力な楽曲が充実
  ・いよいよLost ProphetsやLinkin Parkの域に肉薄

Bring Me The Horizon - Sempiternal



5.
CodeRebirth 『Prophecy』

  ・個人的今年最大の発見バンドのひとつ
  ・今は亡きluzmeltの哀愁デジメタルを路線の進化系とも言えるサウンド

CodeRebirth - Prophecy




6.
D.I.D.『the Point of No Return』

  ・初回盤、通常盤ともに限定収録曲「A forlorn hope」、「if you wanna die...」のレベルが異様なまでの高さなので2枚購入が必須
  ・録音状態も良好でちょっと高いインイヤーだったりヘッドホンが買いたくなるような1枚
  ・全てのデジタル要素導入V系バンドがお手本とするべきバンド

D.I.D. - the Point of No Return(Type A)


D.I.D. - the Point of No Return(初回限定盤)



7. 
The Dillinger Escape Plan『One of Us is the Killer』

  ・前作で導入したレイドバックDEPの世界観を踏襲
  ・タイトル曲の愁いさと扇情力の高さは泣けます
  ・変態リフにも復活の兆しが!!

The Dillinger Escape Plan - ONE OF US IS THE KILLER (【アマゾン限定】オリジナルステッカー&マグネット付【数量限定】)




8. 
DIR EN GREY『THE UNRAVELING』

  ・『Six Ugly』以来となるミニアルバムで同様にリアレンジ曲を多数収録
  ・「かすみ」、「The Final」、「the bottom~」のようなバラード、ミッドチューンは原曲を基本として漸近的アレンジ
  ・「業」など初期からの虜さん垂涎のカバー曲では見事までの破壊という名の再構築を披露
  ・新曲のタイトル曲と再録曲でここまでの一貫性をみせられるのは、アレンジ力の高さ以上に強く太い一本の芯の表れだと思います
  ・完全生産限定版では「MACABRE」の再録も収録という嬉しいプレゼントも

DIR EN GREY - THE UNRAVELING




9. 
Evil 『2nd Demo』

  ・ジャパニーズスラッシャーのレベルの高さと層の厚さを示す1枚、というか1カセット
  ・日本語で悪魔崇拝歌詞書いてもらうとやはりゾクゾクしますよね(漢字から意味が伝わってくるから)
  ・ちなみに今作同様ある意味ハイクオリティなC級スラッシュが聴ける1st Demoは公式ページで無料ダウンロード可能→ 1st Demo


10.
Farscape 『Primitive Blitzkrieg』

  ・Voivod+Kreatorなブラジリアンスラッシャー待望の7年ぶり3rdフル
  ・以前の傍若無人さが耳を惹くような展開というよりはVoivod+中期Kreatorに緩やかに移行したイメージ。

   Farscape - Primitive Britzkrieg



11.
Hämmer 『Mind Crushing Hammer』 

  ・ポーランドのスラッシュ黎明期~中期を支えShermannなどの名盤を残し、昨年再復活したレジェンドのフルレンス
  ・無駄に知性を入れようとした感じが微笑ましくもあり、不思議な哀愁を漂わせているB~C級スラッシュ
   

12. 
Kylesa 『Ultraviolet』

  ・今作は少し原点回帰路線もあり、しっかり前作までの延長線上にもあるバランスのとれた1枚に仕上がっています
  ・生々しいドラムとストーナーさを増量したギターの塩梅が絶妙です
  ・毎度のことながらスラッジ初心者でもとっつきやすいアルバム

Kylesa - Ultraviolet



13. 
MoNoLith『-mosaic-Type B』

  ・Type B限定収録曲の「解剖」が最高過ぎるのでこちらを推薦
  ・ちなみに握手会で聞いた情報では、「解剖」は柳さんも一番お気に入りの1曲とのこと
  ・『fiction』以降、ポップさとブルータリティのバランスがいま一つ突き抜けてないなー、とか思っていたところでの最高傑作
  ・ヘヴィ曲だけではなく聴かせる曲でもメロディセンスの進化が伝わってきます
  ・当日唯一の男参加者としてめちゃくちゃ肩身狭い思いで行ったサイン会ではメンバー皆さんに内定祝ってもらったりして、素敵な思い出も詰まっている1枚

MoNoLith - -mosaic-(Type B)




14.
Nemeth『Gallery』

  ・すべてにおいて発展途上にあるけど明るい可能性しか感じないバンド待望のフルレンス
  ・未完成のホイッスルがえも言われぬ狂気を感じさせて病みつきになりそうです

Nemeth - Gallery



15. 
NOCTURNAL BLOODLUST 『Grimoire』

  ・ついに完成したフルレンス
  ・緩急自在、新たな魅力も垣間見られるポテンシャルの高さを再確認した1枚です
  ・呪詛、ウィスパー、ホイッスル、ピッグスクィール、グロウルetc.の精度、使い分けに磨きをかけた尋さんの新たな境地が聴けます

Nocturnal Bloodlust - Grimore



つづく

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2013年上半期お気に入り楽曲

2013.07.23 - 音楽全般
今年上半期に購入した音源総数168枚から個人的に気に入った楽曲とアルバムを紹介します。

楽曲とアルバムでは出来るだけ被らないような選出をしています。

少しでも琴線に触れるバンドがあれば幸いです。

Bands are in alphabetical order with respect to their names.

Tunes主にシングル曲、またアルバムトータルというよりも楽曲単体で気に入ったものです)

1. BABYMETAL「Catch me if you can」 on 『イジメ、ダメ、ゼッタイ<通常盤>』
   ・曲としての骨格はマッドの「RETALK」+SlipknoTの「(sic)」なんだろうけど、根底に流れているのはPantera, Machine Head, Helmet等の90年代を席巻したリフワーク
   ・MOAMETAL、YUIMETALのScream(合いの手)もビザールさを際立てせています 

BABYMETAL - イジメ、ダメ、ゼッタイ 通常盤



2. 
Black Gene for the Next Scene「極彩夢」 on 『桜乱トランスdestiny[通常盤:A type]』

   ・Iceさん、Rameさんが揃ったらこういう曲が聴きたいですよね

Black Gene for the Next Scene - 桜乱 トランス destiny 【通常盤:A】




3.
BugLug「鋏角亜門」 on 『R.I.P』

   ・とち狂った世界観とキーの高い歌唱で彼らの魅力が最大限発揮された名曲

BugLug - R.I.P




4.
cocklobin「schnee」 on 『schnee』

   ・三か月リリース曲全てが代表曲になりそうなクオリティの高い活動を続ける彼らの『Iris』以降の道筋を示した一曲。
   ・schnee(雪)の言葉通り、澄み切った深い漆黒の寒空と、その中で輝く星々の光を反射する白雪の対比を表現するかの如しnigu様の声が見事

cocklobin - schnee



5. 
Jackman「平成B型」 on 『カウンターショック』

   ・歌詞のメンヘラ感がまず良い
   ・楽曲もJackman史上最も好き

Jackman - カウンターショック




6. 
LinQ「チャイムが終われば」 on 『チャイムが終われば』

   ・振付・楽曲全てに可愛さと芯の強さを感じさせる一曲

LinQ - チャイムが終われば




7. 
LIPHLICH 「古代に捧ぐ」 on 『Manic Pixie』

   ・ファーストアルバム収録の名曲「マディソン郡~」のようなバラード
   ・他の収録曲がアップテンポで癖のある楽曲なのに比べ構成自体はシンプル(アレンジは相変わらず細かい)である一方、それでも負けない魅力を鈍く妖しく放っています

LIPHLICH - MANIC PIXIE



8. 
lynch. 「BALLAD」 on 『BALLAD』

   ・前シングルと同様シャウトなし曲
   ・シャウトが無くても楽曲に淡い色彩が映えるようになったのは完全に葉月さんの力が増している証拠(もともと抜群に素敵な声ですが)
   ・ただ、最近同系統の曲調が多いので今夏のライブ会場限定シングルでは新機軸も期待

lynch. - BALLAD



9. 
MEJIBRAY 「Want」 on 『Die Kusse』

   ・某曲へのオマージュに溢れる一曲
   ・やりたいことやってる感じが最高
   ・この曲での綴さんの声がめちゃくちゃ魅力的
   ・(正直セリフとかもういらないんじゃないか...w)

MEJIBRAY - Die Kusse



10. 
MERRY 「梟」 on 『梟』

   ・素晴らしすぎる
   ・ガラさんの声は高低で勝負ってよりは緩急での勝負だと考えているんですが、ここに来て完成度が更に高くなってきた感
   ・いわば最近流行りのパームタイプとかヴァルカンタイプではなくガルベスの鷲掴みチェンジアップみたいな緩急

MERRY - 梟

   



11. 
Never ending ein schritt 「Cruel Sunrise」 on 『Cruel Sunrize』

   ・Klahaさん時代のマリスが好きならばハマるバンドではないかと思います
   ・若干ヘタウマなVoも良い味を出している


12. 
PLUNKLOCK 「病的シンデレラ」 on 『プロトカルチャー』   

   ・デジタル要素とコアな要素の融合という点では珍しさは無いけど、やはり曲のレベルが高い
   ・展開なんかも好き

PLUNKLOCK - プロトカルチャー




13.
R指定 「青春はリストカット」 on 『青春はリストカット』

   ・相変わらずのメンヘラソングですが、曲のクオリティの高さも相変わらず
   ・そろそろ「毒盛る」みたいな変わり種も期待したいなー

R指定 - 青春はリストカット




14. 
VOW 「眠れる祈り」 on 『眠れる祈り』

   ・『ロンリーラビット』より後期PaRADEisの雰囲気を踏襲した一曲
   ・純粋なロリポップなバラードも良いけどこういった毒々しさ全開の楽曲もやはり求めてしまいます

VOW - 眠れる祈り




15. 
グリーヴァ 「Dead[en]D」 on 『精神年齢18歳未満ノ方ハオ断リシマス』

   ・DELUHIだなあ
   ・こういうのたまには良いですよね
   ・ただし、最近歌詞がネタ切れ感伝わってくる


グリーヴァ - 精神年齢18歳未満ノ方ハオ断リシマス



つづく

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 プロフィール 
HN:
KJ
性別:
非公開
 合法幼女症候群 on タワレコ 
NO 合法幼女症候群 NO LIFE
『合法幼女症候群』エモとモエ(萌え)を融合させた新感覚のRinaとNatsumiによる"モエーショナル アイドル
 TOWER RECORDS